スイスでは転職の際、給与額をつり上げるため、採用担当者に前職の給料をわざと多く伝えるという調査結果がある。その傾向は欧州のどの国よりも抜きん出ているが、雇用主に見抜かれるケースもまた多い。
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世界最大の人材紹介会社ロバート・ハーフが各国を対象に行った調査で分かった。同社がスイス国内の採用担当者200人に聞いたところ、応募者の履歴書に虚偽の内容があった、あるいは誇張があったため採用を見送ったことがあると答えたのは全体の3分の2に上った。
また全体の22%が、より多くの給料をもらいたいがために応募者が前職の給与額をわざと多く申し出てくると答えた。この傾向は欧州の調査実施国で最も顕著で、隣国ドイツは19%、フランスは14%、英国は13%、ベルギーは7%だった。
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唯一、スイスに「ずうずうしさ」で勝ったのはシンガポール。回答した雇用主の28%が、給与を巡る同様の理由で採用を見送ったことがあると答えた。
同調査はほかにも、スイス人が職歴や学歴、言語スキルを偽る傾向があると指摘している。
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ステファン・クルッカーさんは、14〜15歳の若者の気持ちをよく理解している。元キャリアカウンセラーで、現在は他のキャリアカウンセラーを監督する立場にあるクルッカーさんは、学校やベルンの職業・教育・キャリア相談センターで、将来に悩む若者を何千人も見てきた。
通常、義務教育の終わりに、生徒たちは選択を迫られる。進学の意志があり成績が足りている者は高校に進み、他の者は職業訓練の道に進む。多くの場合、前者の道は大学へ続き、後者の道を行けば実社会に出るが、その後専門系の学校に行くことも可能だ。クルッカーさんによると、社会の要求や期待が変化するにつれて、スイスの若者は昔より多くのことを考慮しなければならなくなっている。
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