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緑の党の閣僚誕生は夢のまた夢?

Regula Rytz,
スイス緑の党のレグラ・リッツ党首 Keystone / Marcel Bieri

10月の連邦議会総選挙で大勝した緑の党は22日、12月の閣僚選出選挙にレグラ・リッツ党首を推薦すると発表した。

緑の党外部リンクは声明で、持続可能な政策を連邦政府レベルで促進し、地球規模の気候変動問題に取り組むと述べた。

同党は10月20日の総選挙で、下院で17増の28議席、上院では4増の5議席と躍進。自由緑の党も大きく支持を広げた。

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連邦閣僚は総選挙後の新しい連邦議会で選出する。今までは議会を構成する上位4政党、つまり国民党、社会民主党、急進民主党、キリスト教民主党でポストを分け合うのが通例だった。だが今回の選挙結果を受け、緑の党が閣僚ポストを狙うか否かに注目が集まった。リッツ党首も総選挙後、閣僚ポストに意欲を示していた

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ターゲットは誰?

どの党のポストを狙うのか、緑の党は具体的な党名や人名は挙げていない。ただ、国内報道では中道右派・急進民主党のイグナツィオ・カシス外相のポストだと報じられている。しかしティチーノ州選出のカシス外相が閣僚ポストから外れれば、イタリア語圏を代表する閣僚が一人もいなくなってしまうため、地域の意見が反映されないと懸念の声も挙がっている。

カシス氏は2年前に閣僚入り。すでに外相残留の意向を示している。カシス氏は過去に「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が中東和平プロセスの妨げだ」などと発言し、物議を醸した

ただ、国民党、急進民主党に加え、カギとなる中道連合(キリスト教民主党など3党)もリッツ氏を支持しない方針を決めた。このため緑の党の閣僚が誕生する可能性は低いといえそうだ。

新閣僚選出は12月11日に行われる。

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