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アップル、他社決済アプリのために技術改善

TWITNTで決済するスマートフォン
TWINTはスイス製のスマートフォン用決済アプリだ Keystone

スイスの公正取引委員会は18日、米アップルが同社製品でもスイスのスマートフォン(スマホ)用決済アプリTWINT(トゥウィント)を使えるようにするべく、技術的な問題の解決を目指すことに同意したと発表した。

TWINT外部リンクで支払うには、利用者が店頭の決済端末に表示されるQRコードをスマホで読み取る必要がある。公取委によると、店頭の決済端末にiPhoneやApple Watchをかざすと、アップル社の決済システム「アップル・ペイ」が自動的に立ち上がる仕様になっており、TWINTアプリによる支払い処理が中断されてしまう。

公取委は記者発表で「公取委の仲裁を受け、アップルはより競争的な技術的解決策を提供すると約束した」と述べた。TWINTの支払い処理中に、アップル・ペイが自動的に起動しないような技術を施すという。解決すれば、公取委はアップルに対する初期調査を終了する。 

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このコンテンツが公開されたのは、 スイス公正取引委員会は15日、スイス金融機関が談合してアップル・ペイとサムスン・ペイといったスマートフォン(スマホ)決済アプリを市場から締め出しているとの疑いで調査を始めたと発表した。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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