スイスの食品大手ネスレはスイス西部フリブール州ブロにある研究所「チョコレートセンター・オブ・エクセレンス」を英北部ヨークに移転する。所員25人には配置転換を提示する。ブロにあるチョコレート工場の雇用に影響はない。
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スイス国内では一部メディアが移転計画と、移転に伴い25人はヨーク、ブロなどネスレグループ内での配置転換が提示されると報じた。ネスレ広報は18日、報道内容を認めた。移転の狙いは「グローバルな技術革新のスピードと機敏さを向上する」。昨秋に始まった大規模な事業再編の一環でもある。
ブロの研究所は2009年、2500万フラン(約28億7500万円)をかけて創設した。ネスレは代わりに欧州や中東・北アフリカのチョコレート関連事業をサポートする技術部門を置き、15人を雇用すると計画している。
ネスレは同日、14人で構成する取締役員会の体制を見直し、新たに3人の外部役員を任命する計画も明らかにした。「モノ言う株主」として知られるダン・ローブ氏が昨年6月、同社を「古いやり方に捕らわれている」と批判していた。
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ドイツと米国の国籍を持つシュナイダー氏は、2003年からフレゼニウスのCEOを務めている。従業員22万人を抱えるフレゼニウスは医療技術に特化しており、年間売り上げは300億フラン(約3.1兆円)。
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問題の発端は、ネスレがインド北部ウッタル・プラデシュ州の食品安全基準局から、表示違反のため即席麺の回収を命じられたことだった。ネスレがこの命令に応じず、異議を申し立てたことがきっかけとなって、同社の人気ブランド、マギーのイメージは大きく傷つくことになった。
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