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私の街ルガーノ、そしてティチーノ州

自然に囲まれたのんびりとした雰囲気のルガーノ swissinfo.ch

はじめまして。スイス・イタリア語圏、ルガーノ(Lugano)に住む美穂子です。
実は初めてのブログなので、かなりどきどきしていますが、日本ではまだあまり知られていないルガーノ、そしてその他スイス・イタリア語圏のことを少しでもご紹介できればと思います。

 スイスで唯一イタリア語が公用語となっているのがここティチーノ州。州都は

ベリンツォーナ(Belinzona)で、世界文化遺産にも登録されている3つの古いお城があります。 そのほかに、この間松本人志監督が「さや侍」の舞台挨拶にも立ったロカルノ(Locarno)。 ロカルノに近く、イタリアと国境をまたぐマッジョーレ湖に面するリゾート地、アスコーナ(Ascona)。有名なアウトレットがあり、キリスト復活祭には昔ながらのイベントを催すメンドリージオ(Mendrisio)。 そして私が住む、ルガーノ(Lugano)などがあります。

 ルガーノは湖に面している街で、山にも隣接しているため、自然に囲まれたのんびりとした雰囲気を持っています。初めて湖畔を歩いたとき、ふと日本の熱海の海岸線や街の雰囲気に似たものを感じました。もちろんヨーロッパ版熱海ということになりますが、ふっと息抜きのできる小さな街という共通点があるのかもしれません。

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 夏には街の中心、また湖畔でいろいろなイベントがあり多くの観光客でにぎわいますが、残念ながら他のスイスの都市に比べるとまだ日本ではそれほど知られていません。ただスイスの中でも南に位置するルガーノには、太陽や暖かな気候、リラックスする時間を求め、スイス・ドイツ語圏そしてフランス語圏からたくさんの人たちが訪れ、スイス人に人気のリゾート地となっています(私の中で、リゾート地=熱海と結びついたのかもしれませんね。笑。)。

 

 また最近ではこの土地を気に入ったイタリア人、ロシア人、ドイツ人が多く移住、もしくは別荘を持つようになりました。そのためか、中心街ではスイスの国語のドイツ語、フランス語、イタリア語以外にも英語、ロシア語が飛び交い、最近では中国人の観光客も多く見かけるようになりました。小さな街でありながら、国際色豊かなルガーノです。

 街の象徴とも言える山、サン・サルヴァトーレの頂上からの景色は圧巻で、ルガーノの街、ルガーノ湖が一望できます。そして天気がよく、目が良い人であれば北西方向に小さくマッターホルンが見えるかもしれません。私は幸運にも2回登頂、2回マッターホルンを見ました。まさかこんなに遠い場所から「ザ・スイス」ともいえる山が見えるとは思わず、かなり感動しました。

 ルガーノはスイスのきちんとした街並みに、イタリアからの大らかで陽気な性質がうまく溶け込んだ、明るくのんびりした街です。日本から訪れてすぐは、こののんびりさにびっくりするかもしれませんが、慣れてしまうととても心地よい場所です。

 お勧めの季節は夏ですが、秋の紅葉の時期も景色がきれいなところです。おいしいイタリア料理に地元のスイスワイン。ぜひルガーノへ遊びに来てください!!

ナヴァーラ美穂子

スイス・イタリア語圏、ルガーノに住んでいます、美穂子です。

2004年夏に仕事の関係で移住し、あっという間に7年が経ちました。7年間に4都市(チューリヒ、ベリンツォーナ、メンドリージオ、ルガーノ)に住み、2年前からルガーノに落ち着きました。

趣味は”食べ&飲み”、食いしん坊で自然が大好きな、元?!江戸っ子、現!!ルガネーゼ(伊語でルガーノ人)です。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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