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スイスの銃、登録数が増加

銃の製造工場
銃の所持はスイス国内で関心が高いテーマだ AP2006

スイス国内の銃の登録数が昨年比で9%増加したことがわかった。銃所持者本人が登録する国内プラットフォームで判明した。大衆紙ブリック日曜版外部リンクが11日に報じた。

 チューリヒ州警察がブリックの問い合わせに対し、現在登録されている銃は86万5千丁で、昨年と比べ7万3千丁増加したと明かした。

 1999年、スイスは連邦レベルで銃規制法外部リンクを制定。一部の銃器の保持を禁じたほか、所持する銃器によっては許可を必要とする全国一律の制度を新設した。それ以前は州独自の銃規制法があったことから、ある州は他の州より規制に対して自由度が高いなど内容にも差があった。

 現在、国内の全26州は、州内の銃、弾薬を常時追跡している。猟銃の販売者は、銃を売ったことと購入者の氏名を州に届け出なければならない。

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銃好きのスイス、規制の歴史

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの銃規制法と銃の所持率の高さは、この国が銃を所持する権利や国民軍の必要性を深く信じていることと関係している。何世紀も前には、一部の州で、男性は銃を持っていないと結婚が出来ないと定めた法律もあったほどだ。しかし、最近の国民投票や欧州連合(EU)との合意によって、誰がどんな銃を所持していいのか、そしてそのリスクについて議論されるようになってきている。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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