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森の大工「アカゲラ」

スイスで最も多く生息しているキツツキの仲間はアカゲラ(Dendrocopos major)だ。ドラミングの音で知られるこの鳥は、適応能力が高いために分布範囲が広い。少し工夫をすれば民家の庭にも住み着くかもしれない。

私たちが最初にアカゲラに気づくのは、その姿ではなく、ドラミングと呼ばれる木をつつく音のおかげだ。アカゲラは、朽ちてもろくなった木を好んでつつく。ドラミングは、約2秒間に10〜16回という速さで行われる。鳴き声も独特でわかりやすい。危険を察知すると、「キック!」あるいは「キクス!」という鋭い鳴き声で警告を発する。

アカゲラは鳥の大工として知られる。オスが巣作りをする音に、メスが誘われる。大工仕事の材料として好まれるのは、枯れた枝など老木のもろくなった部分だ。くさび形のくちばしを、力強く木に打ち込む。このようなくちばしは、「ノミ状くちばし」と呼ばれる。

(文&画像編集・Rolf Amiet)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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