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スイスの鉄道駅、2018年末に全面禁煙へ

女性の喫煙者
非喫煙者は、タバコの煙にまみれずに電車に乗りたいと願っている Keystone

スイス連邦鉄道外部リンク(スイス国鉄、SBB)は、2018年12月末に鉄道駅を全面禁煙にする計画を進めている。最終決定されるのは来年半ばの理事会だが、それに先立ち一部の駅で禁煙ゾーンを設けるなど試験的に実施する。

 SBBは来年12月の時刻表改正に合わせて全面禁煙を実施したい考え。ドイツ語圏の日刊紙NZZが1日、報じた。

 試行期間は1年間で▽駅を全面禁煙にする▽プラットホームに喫煙場所を設ける▽喫煙用ラウンジを作るーの3種類を実施。SBBの広報担当フランツィスカ・フレイ氏は実施場所や詳細については未定としたが、「5~6カ所の見込み」と話す。

 SBBは試行期間中、乗客への聞き取り調査のほか、新聞報道などで反応を調べるという。

 SBBによると、鉄道駅での喫煙は、乗客への調査で必ず議題に上がる問題だった。スイスでは、電車内での喫煙が2005年12月に全面禁止されたものの、他の欧州諸国に比べると対応が遅れている。フランスやイタリア、オーストリア、オランダ、ベルギー、スペインはすでに駅構内の全面禁煙を実施済み。ドイツ、ノルウェーでは、プラットホームの指定場所に限り喫煙が認められている。

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(英語からの翻訳・宇田薫)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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