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キリスト教 フランシスコ・ローマ法王、14年ぶりにスイスへ 訪問のポイントは?

2018年6月2日、バチカンにて群衆に手を振るフランシスコ法王

2018年6月2日、バチカンにて群衆に手を振るフランシスコ法王

(Keystone)

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が21日、1日間の日程でジュネーブを訪れる。2004年以来、14年ぶりとなるローマ法王スイス訪問のポイントをまとめた。

ジュネーブでの日程は?

 ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は21日、キリスト教会の一致を目指す国際的な団体、世界教会協議会他のサイトへ(WCC・本部ジュネーブ)の創立70周年を祝うなどの目的でスイスを訪問する。午前10時10分、法王はジュネーブ国際空港に到着し、アラン・ベルセ連邦大統領、ドリス・ロイトハルト環境・運輸・エネルギー・通信相、イグナツィオ・カシス外相らスイス政府代表の歓迎を受ける予定他のサイトへだ。

 スイス政府代表他のサイトへとの公式会談の後、法王はWCC本部に移動し、ジュネーブの教会代表者らと共に宗派の違いを超えた祈祷に参加する予定。ヴォー州ボジ・ボセーのボセー城にあるエキュメニカル協会他のサイトへにて昼食をとり、会談のためWCC本部に戻る予定だ。

WCCのメンバーではないローマ・カトリック教会の法王がWCCを訪れるわけは?

 1948年設立の世界教会協議会(WCC)は世界中にある正教会、英国国教会、メソジスト教会、バプテスト教会、ルター派教会、改革派教会をまとめている。しかし、従来WCCと複雑な関係にあるカトリック教会はメンバーではない。今回の訪問は「共に歩み、共に祈り、共に働く」を合言葉に行われる。2013年のフランシスコ法王就任以来、5年にわたりWCC関係者がジュネーブ訪問を法王に働きかけた結果だ。

 ローマ・カトリック教会はWCCのメンバーではないとしても、平和の促進、宗教上の教義、宗教教育などの問題を扱うWCCの各種委員会に、バチカンから約50人のオブザーバーが参加していることから、今回の法王訪問は極めて重要で実務的な訪問であり、キリスト教会の統一を強化する試みであると見られる。

 フランシスコ法王がエキュメニズム(教会一致運動)を意識した訪問をヨーロッパで行うのは、16年10月にスウェーデン・ルンドを訪れ、ルーテル世界連盟の指導者たちと共に宗教改革500周年他のサイトへを祝ったことに続き、2度目となる。

フランシスコ法王はミサを執り行うのか?

 法王はジュネーブ国際空港に隣接するパレキスポ・コンベンションセンター他のサイトへで午後5時30分からミサを執り行う予定だ。会場では運よく入場券を手に入れることができた約4万1千人が法王を待ち受ける。ミサの様子はフランス語圏・ドイツ語圏・イタリア語圏のスイス公共放送(RTS/SRF/RSI)で中継される。

 ミサの予算は200万フラン(約2億2千万円)で、その半分が警備に充てられる。スイスカトリック教会はミサへの資金提供を求められている。訪問には100万フランの赤字が生じる可能性が懸念されている。

 警察によれば他のサイトへ、21日は、ミサの参列者とは別に、何千もの人々がローマ・カトリック教会の最高指導者を一目見ようと駆けつけることが予想されるため、ジュネーブ国際空港及びその周辺地域は避けるのが無難だ。午後8時、法王はローマに向けて帰路につく予定。

前回のローマ法王スイス訪問はいつ?

 ローマ法王が前回スイスを訪問したのは2004年だ。ヨハネ・パウロ2世が6日間の日程でベルンとジュネーブを訪れた。法王が亡くなる1年前のことだ。ドイツ語で執り行われたミサには7万人近くが参列した。1984年にはヨハネ・パウロ2世は5日間の日程でスイスを訪問。その2年前の82年にはジュネーブでWCCを含む複数の国際機関を訪れている。ローマ法王が初めてスイスを訪れたのは69年で、パウロ6世がジュネーブの国連欧州本部他のサイトへを訪問した。(当時の写真は下のフォト・ギャラリーへ)

スイスにはローマ・カトリック教徒が多いのか?

 スイス人の大多数はキリスト教徒だが、その数は減少傾向にある。その一方で、無宗教者の割合が増加している。キリスト教徒の中でカトリック教徒は最大のグループ。連邦統計局によれば、1970年にはカトリック教徒が永住者の47%を占めたが、2016年には37%まで減少した。

 スイス人カトリック教徒の4分の1余りが年に6~12回、礼拝に出席している。スイスカトリック司教会議が14年に発表した結婚・家族問題に関する調査では、(スイス人カトリック教徒の)セックスや結婚に対するリベラルな姿勢が明らかになった。

 スイス人プロテスタントの割合は1970年から2015年にかけて、49%から25%に大きく減少した。宗教改革者ジャン・カルヴァンの街ジュネーブはしばしば「プロテスタントのローマ」と称されるが、時代は変わった。16年、ジュネーブ住民の約35%がカトリック教徒であることを明らかにした一方で、プロテスタントは24%だった。

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スイス衛兵がジュネーブで法王の警護に当たるのか?

 ジュネーブでの警備はスイス警察と私服のバチカン憲兵隊によって厳重に行われる。

 しかし、スイス衛兵他のサイトへファンの期待が裏切られることはない。ルネサンス時代を彷彿させる伝統的な青・赤・黄の縦縞模様の制服を身に着けた、元スイス衛兵が式典に出席する予定だ。ヘルメットは従来の金属製ヘルメットではなく、3Dプリンターで作製されたPVC(ポリ塩化ビニール)製のヘルメット他のサイトへをかぶる。

 ローマでは、スイス衛兵の任務はバチカン市国で法王と法王庁を警護することだ。1506年、当時の法王ユリウス2世の要請を受けて最初のスイス人傭兵が到着して以来、この精鋭部隊はバチカンの警護にあたっている。強者135人の全員が19~30歳のスイス人独身男性でカトリック教徒。任期は最低2年だ。


(英語からの翻訳・江藤真理)

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