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シリーズ「私たちは在外スイス人」 五輪のリンクで実感した「スイス代表」

アレクシア・パガニーニさん
(Alexia Paganini)

フィギュアスケートのアレクシア・パガニーニ選手(16)は米国生まれ。2018年の平昌(ピョンチャン)五輪で、スイス代表として初めて冬季五輪の大舞台に立った。世界のどこにいてもフィギュアと二重国籍が付いて回るパガニーニ選手だが、「母国」と呼ぶのはスイスだ。

 ニューヨークで暮らすパガニーニ選手は平昌の女子フィギュアスケートで21位に終わった。3月下旬にはミラノで開かれた世界選手権にも出場。その合間を縫って、スイスインフォにアスリートとしての人生、そしてスイス料理のラクレットについて語ってもらった。

インタビュイーによって提供された見解・意見は、スイスインフォの見解・分析を反映するものではありません。

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スイスインフォ: あなたの両親がスイスを離れたのはなぜですか?

アレクシア・パガニーニ: 父がコロンビア大学のエグゼクティブMBAプログラムを受講したいと考えたため、両親は2000年にスイスを離れました。その前は、サメダンで生まれた兄のケヴィンと一緒にサン・モリッツに住んでいました。

スイスインフォ: なぜスイス国籍を保持しているのですか?

パガニーニ: 両親はともにスイス人だったので、私は生まれた時自動的にスイス国籍を得ました。父はもともとグラウビュンデン州ヴァル・ポスキアーヴォのブルージオ出身です。母はオランダ出身ですが、10年間サン・モリッツに住んでいました。

 両親は米国に外国人居住者として、滞在許可証を得て住んでいます。なので私たちは在外スイス人家族。父はスイス軍の中佐で、4年前に退役しました。

スイスインフォ: フィギュアスケートを始めたきっかけは?

パガニーニ: 考える限り、スケートは私の人生の一部です。私が2歳のとき、母が私や兄弟のケヴィン、マリオを地元のスケート場に連れて行ったんです。兄たちはアイスホッケーをします。私はフィギュア。兄弟みんな、スポーツにのめり込んでいます。

スイスインフォ: なぜ米国ではなくスイス代表として活動しているのですか?

パガニーニ: 両親がスイス人なので、私がスイス人として滑ることを望んだのです。私が9歳のとき、母がスイスアイススケート連盟に連絡を取りました。そのときはどうにもなりませんでした。

 昨年の1月にコーチを変えたのですが、新しいコーチのイゴール・クロカヴェックがもう一度チャレンジしてくれました。世界選手権の会場で彼がスイス連盟の会長に会って、試験滑走や書類の山を乗り越えてようやく昨夏、スイス代表の選抜に出る機会を与えられました。それにうまく通ったのです。

スイスインフォ: スイス代表として冬季五輪に出場した感想は?最も感動したのは何ですか?

パガニーニ: 五輪でスイスを代表して滑るのは本当に素晴らしい経験でした。自分が誇らしいし、とても感謝しています。

 最も嬉しかったのは、五輪の公式スケートリンクに降り立った瞬間です。そのとき初めて、これは現実に起きていることなんだと実感しました。私はここにいる、私の故郷であるスイスの代表として五輪に参加している、と。とても濃密な時間だったし、一生の誇りです。

スイスインフォ: 他のスイス代表選手とはどんな話をしましたか?

パガニーニ: スイスの選手たちはかっこよかったです。外国に住んでいるのは私だけではありませんでした。日常生活について話したり、大会での成績を互いに祝ったりしました。みんなから応援されていると感じられて、素敵な経験になりました。

 共に笑い共に祝い、共に泣きました。平昌の選手村で一緒に美容院に行って髪も切ったんですよ。

 とても特別な時間を過ごし、多くの立派な選手たちと友達になりました。

スイスインフォ: スケートで将来の目標は?

パガニーニ: 一生懸命練習して、私の能力をできるかぎり伸ばすのが目標です。

スイスインフォ: 今はどこに住んでいるのですか?どんな日常を過ごしていますか?

パガニーニ: 今は遠征していない限りニューヨークにいます。母が毎日1時間かけてニュージャージーにあるスケートリンクに車で連れて行ってくれます。朝8時には練習を始めます。

練習は朝8時から午後5時まで。リンクでの練習が2回、その間にはリンクのそばでトレーニングしたり、フィットネスジムで鍛えたりします。お昼休憩は1時間半。その間に学校の課題を片付けますが、終わらなければ夜家に帰ってから続きをやります。

海を見下ろすアレクシス・パガニーニさん
(Alexia Paganini)

スイスインフォ: スイスとはどんなつながりがありますか?

パガニーニ: 自分はいつもスイス人だと感じているし、スイス人であることを誇りに思います。親戚はほとんどみんなスイスに住んでいます。ヴェーゼンやソロトゥルン、チューリヒ、ヴァル・ポスキアーヴォに親戚がいます。ノンナ(イタリア語で「祖母」)はブルージオに住んでいます。スイスに行くのも大好きです。私の故郷ですから。

スイスインフォ: スイスの公用語を話せますか?
パガニーニ: 
(ニューヨーク)近郊のホワイト・プレーンズで何年かドイツ語学校に通ったので、標準ドイツ語は話せます。

スイスインフォ: 米国の友達は、あなたがスイス人だと知るとどんな反応を見せますか?

パガニーニ: 私が練習しているスケート場からは五輪に11人が出場しました、みんな違う国籍です。私がスイス人だということはみんな知っていたし、一緒に練習してお互いに励ましあっています。

スイスインフォ: 遠い国からスイスをどんな風に眺めていますか?

パガニーニ: スイスは素晴らしい国という印象です。安全で、全ての人に多くの可能性が与えられています。それは素敵なことですし、スイス人はみんな素晴らしいです。さまざまな文化が集まっていて、それぞれ伝統があって、それでいてみんな融合している国は他にないでしょう。

スイスインフォ: いつかスイスに戻る考えはありますか?

パガニーニ: 将来のことは分からないけれど、いつか一度スイスに住んでいる自分は想像できます。

スイスインフォ: スイスで一番好きなところは?

パガニーニ: しょっちゅうスイスに遊びに行きますが、いつもいの一番に美味しいラクレットを出すレストランを探し回ります。ラクレットが大好きなので。

※ 本記事はメールでのインタビューを基にしています。


(独語からの翻訳・ムートゥ朋子), swissinfo.ch

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