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スイスと日本の国際研究 「ニュートリノ研究を次世代に」ノーベル物理学賞受賞の梶田氏、ベルン大学が名誉博士号授与

ベルン大学のクリスティアン・ロイマン学長(写真右)と握手する梶田隆章氏

ベルン大学のクリスティアン・ロイマン学長(写真右)と握手する梶田隆章氏(12月1日撮影)

(Universität Bern / Ramon Lehmann)

2015年のノーベル物理学賞に輝いた東京大学宇宙線研究所他のサイトへの梶田隆章所長(58)が2日、ベルン大学の名誉博士号を受賞した。同大学が日本人に名誉博士号を授与するのは極めて稀。受賞を記念し行われた講演で「ニュートリノ研究を次の世代も続けてほしい」と語った。

 ベルン大学他のサイトへはこれまで15年以上に渡り、梶田氏が所属する東京大学と共同でニュートリノ研究に取り組んできた。同大は新しい物理法則の構築を迫る大きな成果を挙げた梶田氏の功績を称えると共に、日本とスイスのニュートリノ研究の架け橋として多大な貢献をしたとして名誉博士号の授与を決めた。

ベルン大学から名誉博士号を授与された梶田隆章氏

(Reuters/Anders Wiklund)

 梶田氏は今回の受賞について「伝統あるベルン大学から名誉博士号を頂いて非常に光栄でうれしい」と話し、「現在は観測装置のこれからや、次世代のニュートリノ研究について真剣に考えている。スイスと共にやっていけたら」と続けた。

 ベルン大学高エネルギー物理学研究所他のサイトへ所長で、今回の受賞者選考に関わったアントニオ・エレディタート教授他のサイトへは「ベルン大学をはじめとするスイスと日本の密接な研究関係における梶田氏の貢献は大きい」と受賞理由を述べ、「一般的な考え方にとらわれず、意志を持って疑問の究明に取り組む素晴らしい研究者」と梶田氏を称えた。

 受賞を記念し対談形式で行われた講演会で梶田氏は、ニュートリノ研究の歴史を軸に、ニュートリノ観測装置であるカミオカンデやスーパーカミオカンデの経験談を交えながらニュートリノの世界についてわかりやすく解説。学生や教授らで満員となった会場を前に「過去20年以上に渡り、多くのニュートリノ研究がなされてきた。この研究は何十年もの長い年月を必要とする。次の世代も研究を続けていってほしい。宇宙を理解する手がかりにもなりうる」と同研究を継続する重要性を強調した。

講演会でニュートリノの世界について解説する梶田隆章氏

講演会でスライドを使ってニュートリノ研究を解説する梶田隆章氏

(Universität Bern / Ramon Lehmann)

 名誉博士号は、特定の分野で功績を挙げた個人に対し、大学などの学術機関が与える。同大学の名誉博士号受賞者には、独首相のアンゲラ・メルケル氏がいる。

梶田隆章(かじたたかあき):東京大学宇宙線研究所長・教授。埼玉県東松山市出身。1981年、東京大学大学院理学系研究科に進学、小柴昌俊氏(2002年ノーベル物理学賞)の研究室所属。1986年博士号を取得後、故・戸塚洋二氏らと宇宙線研究に従事した。その後、ニュートリノの観測施設スーパーカミオカンデで観測を行い、ニュートリノが質量をもつことを確認。この発見が称えられ、2015年、カナダのアーサー・B・マクドナルド氏とともにノーベル物理学賞を受賞。同年、文化勲章を受章した。

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