スイス最大の鉄道駅、チューリヒ中央駅の天井に浮かぶ巨大なシンボル「守護天使」がお色直しのため、しばらく夏休みに入ることになった。
このコンテンツが公開されたのは、
「守護天使」はフランス人女性彫刻家ニキ・ド・サンファルの作品。1997年、駅の150周年記念で贈呈された。設置から20年が経ち、ほこりや水あか、油、鳥のふんなどが目立つようになったため、メンテナンスを決めたと修復プロジェクトリーダーのクリスティアン・マーティー氏は説明する。作品は一時的に撤去される。メンテナンス期間は約3週間の予定。
「守護天使」は、ニキのトレードマークであるポリエステル製の豊満な女性像「ナナ」シリーズの一つ。全長11メートル、重さ1.2トンの彫刻作品で、カラフルな衣装、背中の金の翼が特徴的。ニキは1997年の除幕式でこの守護天使が女性であると明かし、天使は通常男性だが、変化をつけるために女性にしたと述べた。
ニキは国際的に名高いスイス人芸術家ジャン・ティンゲリーの妻としても知られる。2002年、71歳で亡くなった。
続きを読む
おすすめの記事
ニキ・ド・サンファル と「ナナ」シリーズ
このコンテンツが公開されたのは、
現代を代表する女性彫刻家ニキ・ド・サンファル。おしどり夫婦で有名だった夫、スイス人の彫刻家ジャン・ティンゲリーと共作したパリのポンピドゥー・センター広場の噴水を思い浮かべる人も多いだろう。ポップ・アーティスト、フェミニストとしてすでに60年代に名声を博した。特にポリエステルでできたカラフルで豊満な女性像「ナナ」は彼女のトレードマークとして世界的に有名になったが、スイスで受け入れられるには時間が掛かったようだ。
もっと読む ニキ・ド・サンファル と「ナナ」シリーズ
おすすめの記事
スイス人芸術家ティンゲリーと機械じかけのアート
このコンテンツが公開されたのは、
「ジャンノ」ことジャン・ティンゲリーはスイスのフリブール生まれ。バーゼルで育ち、ディスプレイデザイナーとしての専門教育を受けた。 動く美術作品を初めて制作したのは54年のことだ。その頃発表されたティンゲリーの動く機械作品…
もっと読む スイス人芸術家ティンゲリーと機械じかけのアート
おすすめの記事
動く彫刻を作ったティンゲリーに、再びに光を当てる
このコンテンツが公開されたのは、
「ティンゲリー@ティンゲリー(Tinguely@Tinguely)」と題された展覧会は、バーゼルの「ティンゲリー美術館」で開催されている。16年かけたコレクションに大型の代表作が加わったことで、ティンゲリー(1925~…
もっと読む 動く彫刻を作ったティンゲリーに、再びに光を当てる
おすすめの記事
正確な音をたたき出して
このコンテンツが公開されたのは、
ニキ・ド・サンファル、キース・へリング、アンディ・ウォーホル、フィル・コリンズが手がけた歴代ポスター。フェスティバルの舞台や人生の一場面が思い起こされる ( 写真: Montreux Jazz Festival )
もっと読む 正確な音をたたき出して
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。