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ドイツ発祥のアート系学校 バウハウス創立100周年 スイス各地で記念展

パウル・クレー

パウル・クレーの作品「The Runner」。水彩。1920/25年

(Akg-images)

1919年4月12日、ドイツの総合的造形学校バウハウスが創立した。バウハウスは絵画、彫刻、建築などに革新的な教育方法をもたらし、スイス人アーティストにも大きな影響を与えた。今年は創立100周年にちなみ、スイスの博物館やギャラリーで記念展が開かれる。

機能性、シンプルさ、そして革新性。バウハウス(ドイツ語で「建物の家」を意味する)は14年間しか続かなかったが、学校の理念はいたるところに今も残る。作り付けのキッチン、白い壁、管状のパイプ椅子、平らな屋根の建物、そしてスイスを象徴する鉄道時計などがそうだ。 

バウハウス

現代美術と建築を初めて統合した有名な造形芸術学校、バウハウスの開校期間はわずか14年間と短い(1919~33年)。設立者はヴァルター・グロピウス。同校は近代のデザインと建築を創造するある種の実験室のようなものだった。芸術家や手工業者が共に生活し、働き、一つ屋根の下に平等に暮らすという発想は、当時とても画期的だった。家屋に始まり家具、照明器具、壁紙に至るまで、設計、製作、建築は全て共同で行われた。装飾の多い古風なデザインに対抗するシンプルな造形がバウハウスの特徴。

1926年、グロピウスはバウハウスをデッサウに移転。リオネル・ファイニンガー、パウル・クレー、ワシリー・カンディンスキーといった芸術家が教師を務めた。建築家やデザイナーは、デッサウから世界中に新しい現代美術を発信していった。バウハウス様式の建造物は世界中の至る所で見られる。マルセル・ブロイヤーの作品「ワシリー・チェア」のように、今でもバウハウスが生み出した家具はモダンなインテリアとして定着している。

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第一次世界大戦後の荒廃の中、感覚としての自由と、急進的な実験がドイツのアートシーンに広がった。バウハウスは建築家ヴァルター・グロピウスがいわゆる非政治的な学校としてワイマールに創設。機能的で安価、大量生産が可能かつ芸術的な個性を失わない消費財を生み出すことを目指した。

バウハウスはドイツのデッサウ他のサイトへ、ベルリンに移ったが、1933年にナチスの弾圧に遭い廃校になった。廃校こそしたが、教鞭をとった指導陣と生徒は世界中に広がり、その多くが米国に移住した。バウハウスの理念は絵画、建築、グラフィックデザイン、インテリアデザイン、工業デザイン、そしてタイポグラフィなど多方面に永続的な影響をもたらすことになった。

スイスの記念展

今年スイスで開催されるバウハウス関連の記念展は以下の通り。

ヴィンタートゥール美術館(チューリヒ州)の「マックス・ビルとチューリッヒのコンクリート・アート他のサイトへ」(4月13日 ~2020年1月2日)では、ヴィンタートゥール生まれの博識者ビルが愛したコンクリート・アート(具体芸術)とその表現形式「幾何学的抽象」にスポットを当てる。

マックス・ビル

マックス・ビル(1908~94)は、スイスの建築家、芸術家、画家、書体デザイナー、工業デザイナー、グラフィックデザイナーだった

(SRF-SWI)

チューリヒのホイザー&ヴィルスギャラリーは6月9日 から 9月14日まで、マックス・ビルにちなんだ記念展「max bill. bauhaus constellation他のサイトへ」を開く。「ダイナミックな会話」をテーマに、ビルがバウハウス時代に出会ったジョセフ・アルバース、リオネル・ファイニンガー、ワシリー・カンディンスキー、パウル・クレー、ラズロモホリー・ナギ、クルト・シュヴィッター、オスカー・シュレンマー、ソフィー・トイバー・アルプらそうそうたるアーティストたちとの軌跡を掘り起こす。

ベルン美術館で8月30日から2020年2月2日まで開かれる「ヨハネス・イッテン:人生としてのアート他のサイトへ」では、バウハウスの「予備講座」を教えたイッテンに焦点を当てる。予備講座はバウハウスの全生徒が受講する1年間の基礎訓練。スイス人アーティストであり、理論家でもあったイッテンの日記、スケッチブック、代表作品を展示する。

ベルンのパウル・クレー・センターでは「bauhaus imaginista他のサイトへ」(9月20日~20年1月12日)が開かれ、クレーの教えと生徒たちを紹介する。

チューリヒの建築博物館は、バウハウスで学んだローマン・クレメンスの個展他のサイトへを開催(10月31日 ~2020年1月12日)。ステージセット、建築、デザイン、絵画などマルチに活躍したクレメンスの作品を展示する。

ル・コルビュジエ、アレクサンダー・シャウィンスキー、バウハウスの二代目ディレクター、ハンネス・マイヤーなど、バウハウスにゆかりの深いスイス人アーティストについては、今後スイスインフォで紹介する予定だ。


(英語からの翻訳・宇田薫), swissinfo.ch

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