ナビゲーション

ナビゲーションへ

グローバルメニュー

マッターホルン登山者に事前テスト義務付け

マッターホルン

経験不足の初心者登山家による事故が相次ぐマッターホルン。今夏から地元ガイドらは、登頂希望者に登山の基礎能力を試すテストトライアルを義務付けた。スイスの山岳地帯では、先週末だけでも5人が死亡した。

「マッターホルンで登山客に対面するまで、我々はどのような人々をガイドするのかわからない。岩登りの経験があるのか、準備がきちんとできているのかすらわからないのは、ガイドにとっても高いリスクとなる。」と、ツェルマット山岳ガイド事務局のクルト・ロイバー氏はswissinfoに語る。登山シーズンの夏、好天に恵まれた日には1日150人がマッターホルン登頂を目指す。が、登山人気は、地元救難隊にとっては頭痛のタネでもある。彼等は年間1200人の遭難者の救援に出動するが、この地域だけで毎年15人が死亡する。最近では、仏人ガイドが岩から1000m落下して死亡した。

山の事故は、他の登山家の交通渋滞を引き起こす。狭い登山路では、要所の岩場は一度に1人の登山者しか通れないので、皆で長時間通過待ちをすることになる。待ち時間が長くなれば登山家は疲労し人的な事故の原因となるし、岩崩れなども起きやすくなる。ここに経験不足や準備不足な者がいると、他の登山客の邪魔になるばかりか、岩崩れなど他の登山客を危険に巻き込む原因の引き金となる。このような登山客らはガイドに救援を求め、ガイド・登山客双方の命を危険にさらす事になる。「マッターホルンを途中まで登ってから、これ以上は無理だから帰るなどとガイドに宣言されるよりは、まずテストを受けた方が、双方にとってよい。」と、ロイバー氏はいう。

テストの義務付けは、休日が2、3日しかない登山客にとってはありがたくない制度の導入だ。が、ロイバー氏は「2日しか休日がないならマッターホルンに登ろうとしてはいけない。マッターホルンに登るには、登頂前に1、2回トライアルを含め少なくとも1週間を要する。マッターホルンは、山そのものは技術的に困難ではないが、時間を要する。」という。

が、テストを導入しても、ガイドを頼まずに登る人々は対象外だ。ロイバー氏によると、マッターホルン登山客の60%はガイドなしで登るという。ガイド料の高さも、ガイド無し登山に拍車をかける。マッターホルンの場合、ガイド料金は平均1人当たり1000スイスフランだ。が、命が代償となる登山。安全に登山を楽しむためには、ガイド料金は決して高いものではない。ロイバー氏も、事前テスト義務付けでガイドを頼む登山客が減少することはないと見ている。

マッターホルン・キー

マッターホルンは標高4、478m
夏には1日150人が頂上を目指す
遭難者は年間1200人
死者年間15人
ガイド料は平均Sfr.1000

インフォボックス終わり

subscription form

この外部リンク先サイトのコンテンツは、当該リンク先サイトの管理者にあるため、アクセシビリティに対応していない可能性があります。

ニュースレターにご登録いただいた方に毎週、トップ記事を無料で配信しています。こちらからご登録ください。

×