マルチナ・ヒンギスの引退とドーピング疑惑

2006年9月24日。インドのカルカッタ・オープンでトロフィーを掲げるヒンギス

2006年9月24日。インドのカルカッタ・オープンでトロフィーを掲げるヒンギス

(Keystone)

11月1日、チューリヒ市の記者会見場に集まったメディア関係者は、マルチナ・ヒンギスが腰部の故障のため女子テニス界から引退すると予測していた。

しかし、ヒンギスはこの時引退を表明したのみでなく、ドーピングの疑いをかけられているというショッキングな事実も公表した。

 記者会見場に現れたヒンギスはきれいに化粧をし、すっかり大人の女性の雰囲気だ。その彼女がほとんど涙声で引退声明を読み上げる。引退理由ははっきりと述べなかったが、このときにドーピングの疑いをかけられていることを公表した。

コカインを検出

 それによると、今夏、ウィンブルドンで行ったドーピングテストのAサンプルでコカインが検出され、その後検査されたBサンプルもやはり陽性反応を示した。

 しかし、ヒンギス自身は絶対にドーピングをしていないと断言する。Aサンプルの結果が出た後、すぐに髪の毛の検査を行ったが、それの結果は完全に陰性だったという。

 それでも、この疑いを晴らすためにあらゆる手を尽くす気はヒンギスにはない。「27歳という年齢ではいずれにしてもトップに居続けるのは難しい」と言う。元世界一のヒンギスは、体の故障のため2003年にいったん引退したが、3年間の休息の後、復帰した。オーストラリアオープンやフレンチオープンで準々決勝に進出し、世界ランキングトップテン入りを果たすなど、復帰は順調に見えたが、最近は腰部の故障に悩まされていた。

周囲の反応

 ヒンギスをよく知る人間は、彼女がドーピングをするなど考えられないと口を揃えて言う。これまでテニス界で大きな騒ぎを起こしたこともない。

 しかし、私生活ではここ数年、交際相手をひんぱんに変え、つい最近もチェコの男子テニスプレーヤー、ラデク・ステパネクとの婚約を破棄したばかり。復帰以後は母親の付き添いもなくなり、以前のボーイフレンドの中には怪しげな人もいないではなかったという。そんな付き合いの中でコカインを使用したのか、あるいはパーティで知らぬ間にドリンクに混ぜられたのか。すでに憶測が飛び交っている。

swissinfo、外電

補足情報

<マルチナ・ヒンギス>
- 1980年9月30日、現スロバキア生まれ
- 身長170センチ、体重59キロ、右利き
- 2007年11月1日現在の獲得賞金総額20,130,657ドル ( 約23億円 )
- 209週間世界ランキング1位
- シングル43勝
- ダブルス37勝
- グランドスラム5タイトル: オーストラリア・オープン ( 1997年、1998年、1999年 ) 、ウィンブルドン ( 1997年 ) 、全米オープン ( 1997年 )
- オーストラリア・オープン決勝進出:2000年、2001年、2002年
- 全仏オープン決勝進出:1997年、1999年
- 全米オープン決勝進出:1998年、1999年
- マスターズ優勝:1998年、2000年



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