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ローザンヌ国際バレエコンクール、圧倒17人の日本人が予選通過

昨年1位を射止めた韓国人パク・セーウンさん。韓国からは今年11人の応募者があり、10人が予備審査に残った。 「質が高い?というより、日本と異なり応募の段階ですでに国内選抜が行われているように思う」とルロワ氏のコメント

バレエ界の登竜門、第36回ローザンヌ国際バレエコンクール「プリ・ド・ローザンヌ ( Prix de Lausanne ) 」が今年も1月29日から2月3日まで、ローザンヌで開催される。

ビデオで予備審査を行うようになって2年。今年は29カ国から157人が応募し、22カ国の75人 が審査に残った。今回の特徴の1つは、このうち17人が日本人で、圧倒的多数を占めることだ。また韓国勢も10人を送り込み、日本勢に次ぐ。

 日本人17人、韓国人10人、中国人1人の計28人にオーストラリア人9人を合わせると、およそ半分がアジア・パシッフィク地域の出身。ヨーロッパ勢はフランスの6人など、合計しておよそ25人が選ばれた。残念ながら今年もスイス人は選ばれなかった。

可能性を秘めたダンサーを見抜くこと

 今年はコンクールのやり方に多くの改革が加えられている。もともとこのコンクールの趣旨は、ダンサーがこれまで習ってきたことをコンクールで再評価するのではなく、可能性を秘めたダンサーを見抜き、留学を可能にすることにあった。

 この原点に則すように、今年は2つの年齢グループ、15~16歳と17~18歳に分け、レッスンを別々に行う。またクラッシックの課題も2つのグループでは異なっている。「この時期、精神的にも肉体的にもダンサーたちの違いは著しい。15歳と18歳では大きな差がある。それを一緒にするのは酷であるし、また伸びる才能を見つけるためにも、同年齢層の方がわかりやすいのです」
 と、事務局長のパトリシア・ルロワ氏は説明する。

 また、もう一つの根本的変化は、以前あった段階的に振り落とす制度が廃止され、参加者は全員準決勝まで残れるようになったことだ。
「言葉、環境の変化なども含めた困難な状況の中で、若いダンサーがいかに適応していくかを、審査員たちはじっくり時間をかけて見たいということです。結局、プロの道は、このコンクールの中に飛び込むように、新しい環境で、新しい課題が与えられ、それをいかに早く的確に呑み込むかという能力がないとやっていけない。いわばその能力を見つけ出すということなのです」
 と、ルロワ氏は続ける。

 そのため、今年は特に言葉のハンディで理解力に差が出ないよう、なるべく指導は通訳を使わず、体を見て覚える方法を取りたいという。いずれにせよ、参加者は全員最後まで残って、ローザンヌでの指導を受けられるという利点がある。

 最後に、今年は新しく審査員長を務めるジョン・ノイマイヤー氏の創作ダンスが、従来のコンテンポラリーの課題「キリアンバリエーション」に取って代わったこと。さらに決勝進出者は、従来の3つのバリエーションの代わりに、クラシックとコンテンポラリーをそれぞれ1曲づつ踊ればよいということなどが目新しい。 

 改善されたコンクール方法を十分に活用し、日本の若いダンサー17人が環境に圧倒されず、力を十分発揮できることを期待したい。

swissinfo ローザンヌにて、里信邦子 ( さとのぶ くにこ )

補足情報

ローザンヌ国際バレエコンクール

1973年ローザンヌで創設された「ローザンヌ国際バレエコンクール」は、15~18歳の若いダンサーを対象にした世界で唯一の国際コンクールである。その目的は、伸びる才能を見出し、その成長を助けることにある。「英国ロイヤル・バレエ・スクール」、「スクール・オブ・アメリカン・バレエ」など、世界40カ国以上の学校、バレエ団が協力している。

2月3日15時の決勝の切符は、電話+41 21 310 16 00 ないしは、http://www.prixdelausanne.org で入手できる

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