スイス西部・ローザンヌ市警察は、ルーマニアの人身売買グループを撲滅するための合同捜査に加わっている。同グループが欧州全域で女性に売春を強制している疑いがある。
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ローザンヌ州警察によると、これまでにルーマニアで4人の容疑者が逮捕され、合同捜査の一環としてスイス国内のいくつかの施設を捜索した。他にも5人の容疑者に対して逮捕状が出され、ルーマニアで裁判を受けることになる。
≫売春に賛成?反対?スイスで高まる議論
警察によると、犠牲者は少なくとも15人にのぼり、売買を手配した容疑者のうち9人が特定されている。
若い女性たちは全収入を犯行グループに没収され、売春指示に従わなければ殺される危険があった。売春の売り上げは犯行グループが高級車の購入や賭博のためにルーマニアに送金したという。
ルーマニアの売春婦が2016年、ローザンヌ郊外で買春者に殺害された。遺体は隣接するフランスで見つかった。
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