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女性器切除 「なんてひどいことを」

ソマリア出身のベラさんがスイスに来たのは16歳の時。世界中で2億人が苦しむ、ある慣習の被害者だ。彼女は5歳のとき、自身の意思に反して女性器切除(FGM)を受けた。

ユニセフによると、ソマリアの女性器切除の普及率は98%に上る。東アフリカ諸国は特にこの率が突出しているが、アフリカ、中東、東南アジアの多くの国では女性器切除が一般的に行われている。世界保健機関(WHO)は、毎年300万人の少女に女性器切除が施されるリスクがあるという試算を出した。

根絶が難しい違法行為

スイスでは、刑法改正に伴い、2012年に女性器切除が禁止された。スイスを拠点に生活する世帯で、娘に女性器切除を行った場合、その場所が国内か国外かに関係なく最高10年の懲役刑、罰金刑が科される。

同法が適用され、初の有罪判決を受けたのは2018年で、被告はソマリア人の難民申請者だった。スイスに入国する前、ソマリアで2人の娘に女性器切除を受けさせたこの母親に対し、裁判官は、欧州では女性器切除は違法であり、国際的にも承認されていないことを「知っているか、知っているべきだった」と結論づけた。

予防とサポート

スイスでは違法化されたが、女性器切除を受けた、または今後受けるリスクがある少女は国内に1万5千人いる。このため複数の非政府組織(NGO)がこの慣習をやめさせるため、移民コミュニティを対象に意識啓発活動を続けている。

スイスには、政府が財政支援するプロジェクト「女性器切除に反対するネットワーク」が、女性器切除に関係のある人たちへのサポートや相談業務を行っている。医師や福祉団体も、女性器切除を受けた女性への対応の仕方を学んだり、ベラさんのような異文化間通訳の助けを借りて、こうした女性のケアに当たったりしている。


(英語からの翻訳・宇田薫)

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