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火星


宇宙に放たれたスイス技術の一片




研究者は、CaSSISの撮影写真から、水の存在など、火星の表面についてより多くの事実が明らかになることを期待する (unibe)

研究者は、CaSSISの撮影写真から、水の存在など、火星の表面についてより多くの事実が明らかになることを期待する

(unibe)

14日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から、火星に向けて探査機が打ち上げられた。探査機には、スイスで開発された高性能のカメラCaSSIS Colour and Stereo Surface Imaging Systemも積まれている。CaSSISは、この赤い惑星の表面を高解像度のカラー立体画像にして地球に送ってくれるはずだ。

CaSSISとは?

 CaSSISはカメラであると同時に、火星の表面や地形を高解像度のカラー立体画像で撮影できる高性能の望遠鏡でもある。

 欧州宇宙機関(ESA)の「エクソマーズ・トレース・ガス・オービター」(ExoMars Trace Gas Orbiter、TGO)と呼ばれる火星周回衛星に取り付けられ、2016年3月14日、中央ヨーロッパ時間の午前10時31分にプロトンロケットに載せられて、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。

CaSSISの開発元は?

 CaSSISは、ベルン大学宇宙・惑星科学研究科に所属するニコラス・トーマス教授の指揮の下、世界各地から集まった研究者や技術者が設計・開発した。設計から開発までかかった期間はわずか23カ月。

 イタリア宇宙機関やパドヴァ天文台を始め、ワルシャワにあるポーランド宇宙機関や宇宙研究センターなどもパートナー機関として参加した。

 スイスでは、連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ/EPFZ)およびローザンヌ校(ETHL/EPFL)が工学に関する専門知識を提供、また主要な部品もスイス国内で作られた。

CaSSISの製作費用は?

 約1千8百万ユーロ(約23億円)。

CaSSISはどう機能する?

 火星の表面をまず1回撮影し、その後、カメラを180度回転させて2枚目の画像を撮影。この2段階の撮影システムにより、人間の目で見た時と近い、立体的な写真の撮影が可能となる。400キロメートル離れた場所から、1ピクセル当たり5メートルという非常に高い解像度の画像を撮影する。

CaSSISが開発された目的は?

 火星の地形を究明するという目的以外にも、CaSSISの高解像度画像を利用した大気データの補足が期待されている。これらのデータは通常、TGOや他の軌道船が収集している。また、 ESAは2018年に探査機を火星に着陸させ、表面を測定する計画を立てており、その際にもCaSSISの画像を役立てる計画。

火星に到着するまでの時間は?

 TGOの打ち上げから火星の周回軌道到達までは7カ月かかり、到着は2016年10月の予定。カメラの電源を初めて入れ、全システムが正しく作動しているかを確かめるのは4月7日の予定。

swissinfo.ch

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