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秋の文化鑑賞を楽しむ♪

最近懸賞で当たった、ジャズコンサートのチケット swissinfo.ch

日本に住んでいたときは、文化鑑賞といっても、2-3年に一度コンサートに行くくらい。また芸術の秋といっても「食」以外は楽しむほうではありませんでした。それが今年のはじめから新聞の懸賞で当たる無料チケットや、地元主催のイベントをきっかけに、講演、バレエ、コンサート、演劇そして映画まで楽しむようになりました。懸賞さま様。無料チケット、万歳です!!

 ルガーノでは毎年秋から春にかけて「Lugano In Scena」という文化イベントがあり、コンサートや演劇が楽しめます。去年は日本からも「鼓動」(太鼓でのコンサート)や能・狂言の劇が組み込まれ、スイスに来て人生初の狂言を楽しみました。狂言特有の話し方はイタリア人の主人も面白かったようで、劇中で繰り返し聞いたせりふ、「なか なか」という言葉を覚えたくらいです。

 日本人の私にもわからない言葉が多かったこの狂言の体験が、私の文化への興味の始まりになったのかもしれません。

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 今年はあと数回、コンサートと演劇に行く予定ですが、その中でもとても楽しみにしているのがクリスマス直前のゴスペルコンサート。数年前に一度ベリンツォーナの劇場Teatro Sociale(テアトロ ソチアーレ)で行われたゴスペルに行って感動し、今年は年末に遊びに来る母と友人を連れ、クリスマスの雰囲気を楽しみたいと思っています。

 特にこの劇場、ちょっと小さいのですが個性があるので私は好きです。イメージ的にはミラノのオペラ座…というとかなり大げさになりますが、その超ミニ番とでもいいましょうか、アンティークな内装に、ボックス型のバルコニー席があり、中に入ると何世紀か前に遡るような幻想をいだきます。一瞬正装で来るべきところではと思わせるようなエレガントさ。小さい劇場特有の歌手と会場の一体感。前回のゴスペルコンサートでは皆が一緒に歌う場面などもあり、その感動はいまでも忘れられません。今年は初のバルコニー・ボックス席なのでまた感じがかなり違うのではとわくわくしています。

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 コンサート前に世界遺産となっている3つのお城、Castelgrande、Castello di Montebello、Castello di Sasso Corbaroを巡り、ベリンツォーナの古い町並みを散策、軽食をしても数時間とかからないほどの小さい街なので、ちょっとした観光をかねて、スイスに初めて来る友人の良い思い出になればと思っています。

 そして月末にもうひとつ楽しみにしているイベントがあります。私も会員になっているルガーノ日本人会・カメリア会主催で、11月26日(土)夜8時から、ルガーノにあるスイスイタリア音楽学校の講堂でパントマイムと音楽のチャリティーショーが行われます。日本人クラウンの村山真哉氏率いる「Frock」が、東北での大災害のための募金に貢献したいとの思いから開催されます。

 遠くスイスでも、続けて日本の復興を願い活動しています。このショーで集められた募金は、津波で孤児となってしまった子供たちのために「あしなが育英基金」に送る予定とのことです。ショーのあとには会員が持ち寄る軽食の用意もあるようですので、そちらも楽しみです。

ナヴァーラ美穂子

スイス・イタリア語圏、ルガーノに住んでいます、美穂子です。

2004年夏に仕事の関係で移住し、あっという間に7年が経ちました。7年間に4都市(チューリヒ、ベリンツォーナ、メンドリージオ、ルガーノ)に住み、2年前からルガーノに落ち着きました。

趣味は”食べ&飲み”、食いしん坊で自然が大好きな、元?!江戸っ子、現!!ルガネーゼ(伊語でルガーノ人)です。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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