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5月31日は世界禁煙デー 世界の喫煙傾向はどうなっている?グラフで読み解く

たばこの吸い殻

21世紀の変わり目には、世界の喫煙者は全人口の27%だった。WHOは、この数値が25年までに17%まで下がると予測している

(Keystone)

禁煙した人が多い国はどこだろう?禁煙者の数は、女性と男性ではどちらが多いのか?たばこ企業の本社が集まるスイスはどうだろうか?世界保健機関(WHO)の調査結果を元に、世界の喫煙動向をビジュアルデータとグラフで紹介する。

 WHOが31日の世界禁煙デーに伴い発表した調査他のサイトへによると、2016年は世界全体で15歳以上の5人に1人が日常的に喫煙していた。13~15歳では2400万人に上った。詳細は以下のビジュアルチャートを参照。

cartogram DW

喫煙率の世界地図

2000年以降、喫煙者の数は減っている。21世紀に入った時点で3人に1人(26.9%)だったが、25年までに17.3%に減少する見込みだ。しかし、これは地域や性別によって異なる。

たばこの喫煙は、アフリカ、東地中海地域を除くほぼ全世界で減少傾向にある。とりわけアメリカ大陸では男女共にその傾向が見られ、ウルグアイ、ブラジル、パラグアイ、コロンビアが顕著だった。米国もこれらの国々ほどではなかったものの、同様に減少した。

WHO非感染性疾患予防部門の責任者、ダグラス・ベッチャー氏によると、一般的に高所得の国のほうが、そうでない国々に比べて減少のスピードが速かった。

arrow chart DW

喫煙者数の推移

 欧州を除き、たばこをやめた女性は世界中で極めて多かった。一方、男性ではそのスピードが遅く、WHOは「懸念材料」と指摘している。2000年、世界の男性の喫煙者は全体の43%で、15年には34%に低下。一方、女性は同期間で11%から6%にほぼ半減した。詳細は下のチャートへ。

scatter by gender rate

女性の喫煙率の変化

 喫煙者は全体的に減少したものの、WHOは2025年までにたばこの消費を3割削減(10年の数値ベース)する努力目標に達しそうなのは、8カ国につきわずか1カ国だと懸念。低所得、中所得の国々で喫煙者の減少が停滞している主な理由は、たばこ産業が若者向けの宣伝に力を入れており、一方でたばこの健康リスクについては口をつぐんでいるためだという。

 WHOの最新の報告書では、たばこによる死者は年間700万人以上に上る。これだけの数に上るのは、たばこによる心臓病や心臓発作のリスクを人々が知らないためだという。

line chart DW

喫煙動向

 スイスの喫煙者数は2000年以降、減少している。ベッチャー氏は「スイスはもっと改善できる。そしてWHOのたばこ規制枠組条約他のサイトへに加盟して欲しい」と話した。スイスは04年に同条約に調印したが、たばこ製品規制法案改正、また広告やスポンサー関連の問題を理由に、批准していない。

 ベッチャー氏は、スイスはたばこの使用および予防措置において優れたチェック体制を備えていると発言。しかし、全26州の禁煙ゾーンやたばこ関連広告の禁止措置は「州によってばらばら」だと評価した。さらにフィリップモリス、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、JTIの本社が全てスイスにあり、スイスの国内政策に「非常に強い」影響を及ぼしていると指摘した。

 スイス人喫煙者の減少について、連邦内務省保健局の広報担当ダニエル・ダウヴァルダー氏は、たばこに関するスイスの法規制は「比較的リベラルだ」と話す。ただ「喫煙率を減らすのに最も有効であるたばこの価格引き上げ、広告の禁止は現在、政治的支援が集まらない」という。

 同局によると、スイスの全人口840万人のうち、たばこが原因で発病する人が年間約9500人に上る。


(英語からの翻訳・宇田薫)

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