シリア情勢を巡ってローザンヌで開催された外相会合で15日、シリア北部のアレッポでの停戦、テロ組織の掃討、人道支援などについて4時間半にわたり協議が行われた。
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外相会合にはアメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外務大臣に加え、トルコ、サウジアラビア、イラン、エジプト、カタール、イラク、ヨルダンの外務大臣と、国連のシリア特使デミストゥラ氏が出席した。
会合の傍らでは、会合に参加した外相らが停戦を模索し、深刻化する人道支援のための打開策を見出そうと、個別に意見交換を行った。
具体的な議論の内容は明らかにされず、停戦への合意もなかったが、協議された「新たな考え」を今後も継続して議論するとケリー米国務長官は記者団に対して話した。
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デル・ポンテ氏、アサド大統領を「史上最悪の犯罪者の一人」と糾弾
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国連調査委員会は、シリア紛争での当事者双方が戦争犯罪を犯したと非難している。また、昨年9月には人道援助の車列がシリア政府によって意図的に攻撃されたと指摘。国連調査委員会のカルラ・デル・ポンテ調査官は、シリアのアサド大統領は法廷で裁かれるべきだと、スイス公共テレビの取材で語った。
シリア和平協議がジュネーブで行われ 、国連のシリアに関する調査委員会は1日、2016年7月から12月の期間および政府軍のアレッポ制圧について記した37ページにわたる報告書を発表した。その中には、シリア軍とロシア軍が反体制派支配下のアレッポ東部で連日空爆する様子や、何百人も殺害し病院、学校、民家を破壊する様子が詳細に記述されている。
報告書によると、反体制派もまた政府軍の支配下にあるアレッポ西部を砲撃し、多くの人々を殺害し、負傷させた。さらに、包囲されたアレッポ東部から住民が脱出するのを制止し、住民を人間の盾として利用― これらの行為は戦争犯罪に値する。
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アサド大統領にスイス公共放送が独占インタビュー
「国民を攻撃しているのではなく守っている」と主張
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シリアのアサド大統領は、スイス公共放送(SFR)の番組「ルンドシャウ(Rundschau)」の独占インタビューに応じた。アサド大統領が欧州のメディアに答えるのは稀だ。インタビューの中で大統領は、シリア北部アレッポの空爆と化学兵器による攻撃について意見を述べた他、シリア内戦で勝利するとの姿勢を示した。
アサド大統領にとってシリア内戦におけるそれぞれの「役者」の立場は明確だ。アサド政権と「シリアの味方」であるロシア、イラン、中国は、「他国の代理として侵入してくるテロリストたちからシリアを守っているのだ」と大統領は20分間におよぶSFRのインタビューの中で述べた。
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シリア和平 スイスのローザンヌで外相会合
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シリアでは、アサド政権と反体制派の停戦合意が9月下旬に崩壊し、シリア北部のアレッポ東部ではロシアの支援を受ける政権側の空爆が続き、人道危機がさらに進んでいる。
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赤十字国際委員会、マウラー総裁に独占インタビュー
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ヨーロッパを目指す何千人もの移民・難民が地中海で遭難し、数万人がリビアで拘束され、イエメンやシリアでは内戦が激化し人道危機が深刻化。ミャンマーでは民族浄化が起きている。赤十字国際委員会(ICRC)は80以上の国の最前線で活動している。赤十字のペーター・マウラー総裁に今年一年の総括を聞いた。
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