出会いサイト上の偽プロフィール問題を報じたスイス公共放送(SRF)には、被害を受けたとみられる視聴者からの報告が寄せられた
Keystone
スイスで運営される出会いサイトで、偽プロフィールを使って顧客を誘引しているケースがある。スイス連邦経済省経済管轄局(SECO)はこれを「不公正」な商取引と警告するが、具体的な被害が届け出られるまでは身動きが取れない。
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2018/06/05 13:00
ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)外部リンク は、「ザ・カジュアル・ラウンジ外部リンク 」や「ルストラーダー外部リンク 」など複数の 出会いサイトに掲載されたプロフィールに虚偽情報があると報じた。 放送後、SRFにはこれらのチャット・ロボットの偽プロフィールの被害に遭っていたことに番組を見て気付いたという視聴者からの報告が寄せられた。
ウェブサイトの中には、プロフィールに虚偽のデータを記入することを利用規約で認めているものもある。
SRFの番組に対し、SECOはこうした偽プロフィールを使用して顧客を呼び込むことは不公正な商取引であり、サイト運営者が利用規約でそれを取り締まらないのは十分ではないと述べた。
SECOによると、こうしたケースでは顧客は料金の対価となるサービスを受けておらず、サイト運営者との契約は無効になる可能性もある。
合法性の有無は裁判所で争う必要がある。また顧客からSECOに苦情が寄せられていない以上、サイト運営者に行政措置を与えることができない。
該当するウェブサイトの運営者は、SRFの取材に答えなかった。
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