お金を巡る国民投票

今回、国民投票にかけられる3つの案件に共通するのは、お金だ。一つ目は、同一企業内の最低賃金と最高賃金の差を最大12倍に制限する「1:12イニシアチブ」。二つ目は、国が提案した高速道路使用料金の値上げに反対するレファレンダム。三つ目は、子どもを託児所に預けずに自分で面倒を見る世帯に課税控除を認める「家族イニシアチブ」だ。

投票結果

2013年11月24日国民投票 給料の上限定めた「1:12イニシアチブ」、国民過半数が反対

スイスで24日に行われた国民投票で、企業内の最低賃金と最高賃金の差を12倍までとする「1:12イニシアチブ」は反対65.3%で否決された。また、子どもを外に預けない世帯への課税控除を求めた「家族イニシアチブ」は反対58.5%で否決。高速道路料金の値上げをめぐる「国道使用料に関する連邦法改正案」...

1:12イニシアチブ

11月24日国民投票 賃金格差に上限を設けるべきか?

会社規定の最低賃金で働く社員の12カ月分の給料は、その会社のトップ役員が稼ぐ1カ月分の給料よりも低くてよいのだろうか?賃金格差に制限を設けるべきか否かを巡り、スイスでは11月24日に国民投票が行われる。  役員への法外な報酬の抑制を求めた「高額報酬制度反対イニシアチブ」 ...

仕事と差別 スイスでは給料の話はしない

スイスでは平等な賃金をめぐり、白熱した議論が繰り返されてきた。現在も賃金格差を見定めるために透明性を高めるべきだという声が各分野から上がっている。だが、雇用主側の抵抗は依然として強い。  マネージャーの法外なボーナス、無資格労働者の低賃金、ダンピング、男女間の差別、最低賃金。 ...

高速料金値上げ反対レファレンダム

値上げ反対のレファレンダム 高速料金は値上げすべきか?

スイスで高速道路を利用するには、ヴィニエットと呼ばれる高速道路利用ステッカーが必要だ。その価格を現行の40フランから100フランに引き上げるスイス政府と連邦議会の方針は強い反発を受け、レファレンダムが発足した。11月24日の国民投票で是非が問われる。  高速料金の値上げ予告後、 ...

走る高速道路 トラック運転手が走りながら眠る場所

, フライブルク・イム・ブライスガウ(ドイツ)にて

スイスでは、北はバーゼルから南のキアッソ(Chiasso)まで、高速道路がずっと続いている。にもかかわらず、列車でスイスを縦断するトラックは年間10万台を数える。「走る高速道路」の上では、ヨーロッパ各国の運転手が同乗者用車両で休息を取りながら夜を明かす。 ...

家族イニシアチブ

11月24日の国民投票 税金控除と家庭のあり方について論争沸騰

11月24日の国民投票では、託児所などを利用せず家庭内で子どもを育てている世帯の税金控除を求めるイニシアチブの可否が問われる。しかし、右派の国民党が掲げるこのイニシアチブは、他党やビジネス界、および女性団体の反発を受けている。  国民党は、 ...

親も保育所も大変 保育のコストを考える

スイスでは保育はお金のかかるビジネスだ。世帯収入の半分が保育費に消える親にとってだけでなく、利益を出すことの難しい保育所の経営者にとってもそうだ。  保育施設不足に歯止めをかけようと、政府は2003年に、保育所の開設に補助金を出す4億4千万フラン(約462億円)の奨励プログラムを開始した。 ...

州民投票

11月24日の州民投票 ジュラ問題の終結がかかる投票に冷めた反応

スイスで最も新しいジュラ州が誕生して35年。ジュラ渓谷では当時の興奮も静まりをみせている。仲たがいをしていた兄弟、ジュラ州とベルン・ジュラ(ベルン州に属するジュラ地方南部)は穏やかに対話を再開しているが、ジュラ南北の統合を信じる人はほとんどいないようだ。 ...

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国民主権 スイスの直接民主主義

スイスの政治制度を簡単に紹介 中立主義、連邦制、直接民主主義といった制度はスイス国家のアイデンティティの一部。いくつもの言語と宗教、そして文化が混在するスイスを一つにまとめているこの独自の政­治システムを簡単に紹介しよう(制作:swissinfo.ch、協力:在外スイス人協会)