スイスの視点を10言語で

ダボス会議、トランプ大統領出席で抗議デモ 警察、コスト増懸念

トランプ抗議デモ
トランプ大統領に対する抗議デモ Keystone

スイス東部のグラウビュンデン州ダボスで23日開幕する世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に米国のトランプ大統領が出席することを受け、スイス国内で抗議デモが起こっている。地元警察は今後、デモの増加が懸念されるとしてこれまで以上の人員配置と予算配備を求めている。

おすすめの記事

おすすめの記事

ダボス会議って?10の疑問に答えます

このコンテンツが公開されたのは、 1.WEFとは  本部はジュネーブ。経済学者クラウス・シュワブ氏が1971年に非営利団体として創設。当初は欧州企業の経営力向上が目的だったが、現在では経済、環境など多様なテーマを議論する場に発展した。加盟企業はパートナー…

もっと読む ダボス会議って?10の疑問に答えます

 首都ベルンでは13日、1千人以上が抗議デモ活動を行った。大きなトラブルはなかったものの、参加者らは「トランプ氏を自滅させる」と書かれた横断幕を掲げ、街中を練り歩いた。

 ベルン市警察のレト・ナウゼ署長はドイツ語圏の日曜紙ゾンタークス・ツァイトゥングに「デモ活動の取り締まりにかかるコスト負担を連邦政府は考慮するべきだ」と述べた。署長はまた「(開催地の)ダボスに充てられる安全対策費をベルンやチューリヒなどの都市に適用すべきだ」と語った。

 WEFは23日から26日までダボスで開催。警護などにかかる安全対策費は総額900万フラン(約10億3500万円)で、連邦政府、グラウビュンデン州、WEFがそれぞれ負担する。

 州警察署長協議会のハンス・ユルグ・ケーザー会長は同紙に「WEFの期間中、ベルンやチューリヒではデモが増加し、参加者もこれまで以上の数に上る恐れがある。結果的に警察官の動員数や安全対策費は増加するだろう」と話している。

 WEFの広報担当は、トランプ大統領の出席で安全対策費が増加するかについてコメントしなかった。

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部