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スイス人観光客は「他人に気を配る」で3位

スイス人観光客は「慎み深く、他人に気を使う」との評価を受けた Keystone

ヨーロッパのホテルを対象に行った調査によると、もっとも歓迎される観光客は日本人。2位にアメリカ人、3位はスイス人だった。

日本人は「礼儀正しく、清潔、地元の習慣に敬意を表し、好奇心が旺盛」と堂々1位の65%を占めた。

 スイス人観光客は「静かで、他人に気を配る」と3位で18%の票を得た。

 この調査は米旅行ウェブサイト「エクスペディア ( Expedia ) 」がドイツの調査機関Gfsに依頼し、欧州12カ国において1万5000件のホテルを対象に4月10日から24日までに調べたもの。礼儀正しさ、気前の良さ、清潔さなど10項目の質問をし、28カ国が順位を競った。

日本人が断然1位

 日本人は全体の65%の票を占め、2位のアメリカ人の21%と差をつけた。ヨーロッパで最も歓迎を受ける観光客の「モデル」となった。日本人は断然に「静か」で、ホテルの部屋を来た時よりもきれいにして残し(更にきれい好きはドイツ人)、全く文句を言わず、地元の伝統や風習に直ちに順応することが評価の決め手となった。

 2位のアメリカ人は「うるさい」(1位はイタリア人)との評価を受けながらも、「地元の言葉を話そうと努力する」ことや「地元の料理を試す」ことで点数を上げた。旅行中に惜しげなく散財することでも評価された。ただ、服装面と部屋のきれいさではまだまだのようだ。

世界いろいろ

 今回の調査で最も評価が低かったのがフランス人。「外国語を話そうとしない」ことと「地元料理を試さない」ことが要因だ。さらに下位には下からインド人、中国人、ロシア人となった。一般にこの調査は海外旅行をする人が多い国ほど点数が上がる傾向にある。このため、「国内旅行をおもにするフランス人のポイントが下がる」とエクスペディアの広報官ローラ・ガルデリ氏は説明する。 

 最も財布の紐が堅いのがドイツ人でこれに続きフランス人。反対に、散財するのはアメリカ人、ロシア人、イギリス人となった。このケチ度は1年間の休暇日数の多さと関係しているかもしれない。

それではスイス人って?

 スイスの旅行会社、クオニ ( Kuoni) のペーター・ブルン氏はこの結果に驚いていない。「スイス人は良い国民ですから!」と笑い「多分、スイスは小国なので分が悪いと思っているのでしょう。 ( 慎み深く他人に気遣うのは ) 我々のメンタリティーなのでしょう」と語る。

swissinfo、外電 屋山 明乃 ( ややま あけの )

スイスでは弱いスイスフランが手伝って、2006年の宿泊数は前年同期比で5.8%上昇の3480万泊となった。

2月の連邦統計局の報告によると宿泊者数は2000年以来もっとも多く、外国からの滞在者の宿泊数は1830万泊で7.2%上昇、スイス人の宿泊数は1460万泊で4%アップとなった。

スイスの観光客でもっとも多いのはスイス人。続いてドイツ人、イギリス人だ。近年、ブラジル、ロシア、インドや中国などからの観光客が増えてきた。

スイス人が最も好む旅行先はギリシャとスペインだ。

1. 日本人
2. アメリカ人
3. スイス人
4. スウェーデン人
5. ドイツ人

24.イギリス人
25.ロシア人
26.中国人
27.インド人
28.フランス人 ( 最下位 )

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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