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スイス、対ジンバブエ経済制裁を検討

ムガベ・ジンバブエ大統領が来月行われる大統領選でオブザーバーによる選挙監視を拒否したことから、欧州連合(EU)はジンバブエに対し経済制裁を適用する決定をした。EUの決定を受け、スイスも対ジンバブエ制裁に踏み切るか検討している。

EUはムガベ大統領と側近19人のEU域内の資産凍結、ジンバブエへの武器輸出禁止など、対ジンバブエ制裁に踏み切ることを決定した。EUの決定を受け、連邦外務省はスイスも制裁に加わるかどうかを検討しているが、スイスはジンバブエへの武器輸出はしていないため、ムガベ大統領と側近のスイス国内の資産凍結、金融制裁などを適用することになるという。また、外務省は制裁を開始する適切な時期についても検討している。ジンバブエ大統領選は3月9日、10日の二日間行われる。そこで、外務省では、大統領選が終り結果を見てから制裁を適用するかどうか決定するべきではないかとの見方がある。経済制裁適用には、連邦政府の閣議決定を待たなければならず、直ちに制裁を施行することはいずれにしても不可能だ。

スイスの対ジンバブエ貿易は、輸入総額の0.5%、輸出総額の2%で、貿易相手国としてはマイナーな存在だ。スイス国立銀行(SNB)によると、ジンバブエがスイス国内の銀行に持っている資産総額は2000年末の時点で1億1400万スイスフランだ。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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