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壁面と柱に刻まれた彩色浮彫で有名な古代エジプト王セティ1世(在位前1318~04年)の実物大の墓が、3Dプリンターで再現され、バーゼル古代美術館に展示されている。
セティ1世は古代エジプト第19王朝2代目の王。墓はエジプトのルクソールにあり、これまで見つかった王墓では過去最大。1817年にイタリア人探検家で考古学者のジョヴァンニ・バティスタ・ベルゾーニ氏が、ほぼ当時の姿のまま残っていたこの墓を発見した。
しかし、その後200年の間に、墓は無計画な発掘作業や略奪、マナーの悪い観光客によって荒らされてきた。このため地元では、持続可能な観光と墓地の監視を目的とした保全プロジェクトが立ち上がった。
展示の名称は「セティ1世をスキャニング、ファラオの墓の再生」。墓が本来あった場所の近くにこのレプリカを設置する5年越しのプロジェクトの一環で開いた。3Dプリンターで作成した墓地の内部、石棺を実物大で展示。2018年5月6日まで。
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サビーヌ・ヴァイスさんは、自らがスポットライトを浴びて表舞台に立つよりもむしろ、光を巧みに捉えた写真を通し、自らの感動を伝えることに情熱を注いだ女性写真家だ。大切なのは写真を撮ることそのもので、作品の展示には大した意味を感じていない。だが92歳を迎え、ヒューマニズム派の写真家たちを代表する最後の一人となった彼女は、故郷スイスでの回顧展をきっかけに、初めてその心情を明かした。
アーティスト、フェミニスト、ヒューマニスト。サビーヌ・ヴァイスさんは、いずれのレッテルを貼られることも好まない。「あなたはこうでしょうと他人に決められるのはいやだわ。いろんなことをしてきたんですもの」。よく撮れた写真とは?という問いかけに対しては、「シンプルで見る人の心を打つものでなければならないわね」と答える。
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チューリヒの法律家クリスティアン・ケーリン氏がビジネスとして扱っているのは国籍だ。大繁盛のこのビジネスを維持するため、ケーリン氏はあらゆる方面に飽くことなく働きかける。
最近はプライムタイム枠の米ニュース番組「60Minutes」に出演した。スイス人法律家クリスティアン(通称クリス)・ケーリン、45歳。ルポルタージュで、旅券で商売することに驚きを隠しきれないCBS放送のレポーター、スティーブ・クロフトさんに向かい、「あなたが持っているクレジットカードは、おそらく1枚きりではないでしょう?」と尋ねる。「突然使えなくなったときのために、2枚目のクレジットカードを用意しておかないとね。旅券にしても同じことですよ」。ケーリン氏はそう話す。
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今後、エジプトはどこに向かうのか?
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