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パーティ三昧の週末

傘をさしてにっこり。大のテクノファンには雨も大して気にならない? Keystone

先週末は雨と低温の中、チューリヒの「ストリート・パレード」に60万人が訪れた。ジュネーブでも「ジュネーブ祭」に50万人の人出があり、花火大会「千一夜」を楽しんだ。また、ベルンもストリートミュージシャンのお祭りでにぎわった。

今年のストリート・パレード ( Street Parade ) で救護員を忙しい目にあわせたのは、真夏であるにもかかわらず、熱中症にかかったり脱水症状を起こしたりするレイバー ( テクノダンサー ) たちではなかった。

雨と新型インフル

 雨と低温の中で開催されたこの大規模なテクノダンスパーティでは、露出度の高い衣装で体を冷やし過ぎ、毛布で温めてもらわなくてはなくてはならない参加者が数多く見られた。

 今年は、派手な色合いのコスチュームを着たレイバーの中にマスクをつけた人も見られた。だが、これらのマスクはほとんど飾りとして首の辺りにぶら下げられているだけで、新型インフルエンザから身を守る役には立っていなかった。とはいえ、マスクは乾燥していなければ効力がないため、雨が続いた8日の土曜日はいずれにしても役には立たなかったわけだが。

 チューリヒの救護員は8日夜までに合計240人以上の介護に当たり、うち43人が病院に運ばれた。切り傷や擦り傷の手当てを受けた人がほとんどだった。一方、警察はパレードが通るコース周辺で100ユーロの偽札を使用した21歳から23歳のイタリア人3人を逮捕した。荷物の中には30枚の偽札が残っていた。

 8日には、ジュネーブ湖畔で恒例の花火大会も開催された。今年のテーマは「千一夜」。花火は1時間近く続き、それに合わせてオーケストラがアラビアやラテンの音楽を演奏した。このオリエンタルメルヘンの世界におよそ50万人の訪問客が酔いしれた。

 また、ベルンで開かれていたストリートミュージック祭「バスカーズ ( Buskers ) 」も好天に恵まれ、大成功のうちに終わった。ベルンの旧市街では、ミュージシャンやストリートアーティストが3日間にわたって8万人から10万人の人出を誘った。

swissinfo.ch、外電

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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