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ブラジルでUBSとCSの社員が逮捕される

ブラジルの金融街で交換レートを見る男性 Keystone

勾留されているのはUBSの社員とクレディ・スイス ( Credit Suisse ) の子会社クラリデン・ロイ ( Clariden-Leu ) の社員がそれぞれ1人ずつ。

ブラジルの警察は、資金洗浄と脱税の疑いで44の企業に対して強制捜査を行い、前出の2人を含む19人を逮捕した。

「オペレーション・スイス」

 ブラジル司法当局によると、今回の摘発は2006年に行われた捜査「オペレーション・スイス」に関連しているという。当時は、クレディ・スイスの社員7人が有産階級の資産を違法に外国へ流したとして逮捕された。

 今回の事件では、スイスの銀行がアメリカの金融企業「AIG」や闇市場の金融業者と組んで、ブラジルの大企業の資金を毎月何億円という単位で洗浄していた疑い。これまでの18カ月間で10億レアル ( 約642億円 ) が外国へ流され、アメリカや中国で製品の購入に当てられていたと見られている。被害総額は5億ドル ( 約563億円 ) に上る。

swissinfo、外電

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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