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ユーロ、対スイスフラン最安値更新

歯止めのきかないユーロ安。ユーロは対スイスフラン最安値を更新、1ユーロ=1.51スイスフラン以下のレベルに下落した。

歯止めのきかないユーロ安。ユーロは対スイスフラン最安値を更新、1ユーロ=1.51スイスフラン以下のレベルに下落した。

ユーロは20日、昨年1月導入以来の対スイスフラン最安値を付けた。アナリストらは、対EU貿易、特にスイス製品の最大市場であるドイツでのスイス輸出品の値上がりを懸念している。

ユーロは対円でも最安値を更新し、アジア市場では1ユーロ=0.85ドルまで下落した。

20日予測を下回る月例独ビジネス・インデックスが発表され、ユーロの下落はさらに続くものと思われる。欧州中央銀行(ECB)でも不安が広がっているという。
先週ECBは、外貨保有高の利息をユーロに戻す政策の一環として、25億ユーロ買いを発表したが、介入は失敗に終わった。

今注目されているのは、今週末にチェコ・プラハで開かれるG7蔵相会議だ。19日、宮沢喜一蔵相は「基本的に日本は外為安定に協力する。」と発言し、日本にユーロ支援の協調介入の用意があることを示唆した。が、米国は、介入支援には消極的だ。政治アナリストらは、ワシントンは大統領選前のドル売りを嫌がっていると見ている。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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