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ロシア、スイス援助隊を解放へ

グルジアへ救援物資を運んでいたスイスの輸送隊が、物資に対する関税を要求するロシア当局によってロシア税関で昨年秋から拘束されているが、ロシア当局は、このほど輸送隊の帰国を許可した。

スイス連邦外務省によると、ロシア税関当局は軍の中古物資をグルジアに輸送中だったスイスの輸送隊をスイスからの税金納入と引き換えに輸送隊を解放するというが、今月初めベルンを訪問したイゴール・イワノフ露外相とジョセフ・ダイス外相の会談で合意に達した無条件解放に反する。

ロシアは昨年グルジアと国境を接するチェチェン共和国の解放ゲリラが輸送中の救援物資を奪う危険が大きいとの理由で、鉄道による輸送物資を途中で押収した。スイス外務省によると、スイス隊はトラック50台で中古軍服27トン、医療品、レントゲン撮影機、調理用品などを運んでおり、武器および部品、戦闘服などは無い。第一輸送隊は昨年9月からロシアとアゼルバイジャン国境で、第2輸送隊は10月からウクライナ国境で拘束されている。外務省は、輸送隊が帰国してから、グルジアの国境警察と刑務所への救援物資をどうやって届けるか、新たな方法を検討するとしている。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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