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何がゴミになる?政府、ゴミ調査実施

ゴミを探れば捨てた人が見えて来る。スイス人は何を捨てるのだろうか?連邦政府はスイス人が何を捨てるのか、日々どれだけ多くのゴミを発生させているのか究明するべく、ルツェルンの環境アドバイザー・グループと合同で調査を行っている。

連邦環境局とルツェルンの環境グループ、komobilは6月まで、一般家庭から回収されたゴミを手作業で識別し直し、何が捨てられているのか、何がゴミとなっているのかを判別する調査を行っている。関係者らは、ガラスや紙類、再利用可能プラスチックなどが正しくリサイクルされているかどうかに特に注目している。識別作業にあたるのは16人のボランティア。オレンジ色のオーバーオールの作業着にビニールのエプロンと手袋を着け、回収された家庭ゴミを布、段ボール、有機物などに分類していく。2001年11月に第1回調査が実施され、今回は第2段。

ゴミは全国34の自治体が回収事業を行っている。第1回調査の結果、家庭ゴミの25%は生物分解性廃棄物(細菌の作用で無害な物質に分解できる廃棄物)、16%はリサイクル可能な紙類、そして14.5%は箱など必需品ではないパッケージ用品であることが分かった。また、ゴミ回収作業員によると、ゴミを捨てるのにゴミ袋容量別の回収手数料ステッカーの添付や規程の有料ゴミ袋使用が義務付けられている地域では、ゴミ捨てが無料の地域に比べて一袋あたりのゴミの量がはるかに多く、一袋にできるだけ多くのゴミを詰め込む傾向があると明言している。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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