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時代とともに大きく変わった、スイスの労働風景

私たちは人生の3分の1を仕事場で過ごしている。だが昔の人はそれ以上の時間を労働に費やしており、この150年間で仕事を巡る環境は目まぐるしく変化した。スイス国立博物館では今月11日から来年1月3日まで、こうした変化を紹介する写真展覧会を開催している。

手工業者から会社員へ、紡績工から巨大インターネット会社グーグルの「ジャングルラウンジ」で働く従業員へ。現代人の労働風景は、祖先たちが賃金を稼いでいた当時に比べ一変した。ただ、性別によっては就く仕事に違いが出てくることは、今も昔もあまり変わらない。

スイス国立博物館外部リンクで開催中の展示「労働・写真1860~2015年外部リンク」では、展示室をテーマごとに四つに分けて、スイスの労働風景を切り取った写真を紹介している。写真はどれもほぼ未公開のもので、大判の写真は同館が所有する膨大なコレクションの一部。展示コーナーには、例えば今では失われた手工業や伝統的な職業を紹介するコーナーがある。また、スイスの労働を紹介するモニター画面を数台設置し、来場者がこのテーマについて深く知れるような工夫もしてある。

(文・Christian Raaflaub, swissinfo.ch 写真・スイス国立博物館)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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