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スイス中銀、2018年は1.7兆円の赤字に

トーマス・ヨルダン総裁
2018年の決算速報を発表するスイス国立銀行(中央銀行)のトーマス・ヨルダン総裁 Keystone

スイス国立銀行(中央銀行)は9日発表外部リンクした仮決算で、2018年は約150億フラン(約1兆7千万円)の赤字になるとの見通しを示した。フラン高・外貨安が進んだことで、保有する外貨資産の評価損が下がったことが主な理由だ。

スイス中銀は「配当準備金から673億フランを引き当てると、純利益は約470億フランになる」と説明する。これにより一株当たり15フランの配当が可能だという。

また利益処分後の配当準備金が法定の200億フランを超えているため、連邦・州に計20億フランの配当金が当てられる。3分の1が連邦、3分の2は全26州に分配される。

年次決算の確報は3月4日に公表される。

2017年の決算は554億フランの黒字と、過去最高の黒字となった。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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