スイス連邦環境省の調査によると、スイスの森林の3分の1は私有であり、その大部分は次世代にとって重要な生態系を維持するためにきちんと管理されている。
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およそ1万3千平方キロメートルの森林地帯が、計24万5千人の民間人に所有されている。うち85%がほぼ損得無しで所有者により管理されていることが分かった。
環境省はスイスの森林の持続可能性を評価するために調査を実施。森林はレクリエーションや暖炉用の木材、飲料水の自然ろ過、地すべり防止など、さまざまな社会的機能を果たす。
調査は2016年半ば~17年1月末の間に、森林を所有する約980人の民間人と482の公的機関に質問した。ただ26州のうち15州では民間の所有者を突き止めることが出来なかった。
所有者の森林への関わり方を尋ねると、35%が放置、21%が伐採している。17%は森林が幅広く有効活用できると考えており、16%は「公共財」と認識。11%は自身を自然保護主義者と評価する。
民間所有者の3人に1人が森林に無関心であるものの、放置されている森林は15%にとどまるのはまずまずの結果といえる。
スイスの森林の3分の2は約3500の自治体当局が所有する。うち92%が森林を積極的に管理している。
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