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米大統領、ナチ犠牲者のスイス銀行睡眠口座問題解決に感謝

クリントン米大統領はアドルフ・オギ大統領に、ナチ犠牲者のスイス銀行に眠る資産問題が解決された事に感謝を表明する手紙を送っていた事が22日明らかにされた。

クリントン米大統領はアドルフ・オギ大統領に、ナチ犠牲者のスイス銀行に眠る資産問題が解決された事に感謝を表明する手紙を送っていた事が22日明らかにされた。

9日付けのオギ大統領宛の手紙で、クリントン大統領は「高齢のホロコースト生存者に対して、いっそうの賠償に踏み込んだスイス銀行を賞賛する。ホロコースト資産問題は、ここに歴史的な和解に到った。」と記した。

先月、エドワード・コールマン・ニューヨーク州判事は、スイスの大手2銀行UBS、クレディ・スイスのユダヤ人原告団に対する12億5、000万ドル(20億スイスフラン)包括和解金支払いを承認した。この包括和解金成立により、これら2行は今後新たな睡眠資産の払い戻し請求に対しては責任を負う必要がない。

第2時大戦後、多くのユダヤ人生存者およびその遺族がスイスに預金した資産にアクセスできないと、苦情を申し立てていた。およそ60万人が、包括和解金からの賠償金を要求している。



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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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