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アルプス縦断鉄道建築再開

4月末からやっと工事再開。しかし停止期間中の損失は莫大な金額になりそうだ

(Keystone)

アルプス縦断鉄道 ( NEAT/NLFA ) 建設の最終段階にあたるゴッタルド ( Gotthard ) 峠付近、エルストフェルト ( Erstfeld ) のトンネル工事の入札に異議申し立てが起こり、この1年半工事が停滞していた。

異議を申し立てていたスイス大手ゼネコン、マルティ( Marti ) 社がこのほど、申し立てを取り下げたため、4月末からおよそ8キロメートルにわたるトンネル工事が再開されることになった。

 アルプス縦断鉄道の要 ( かなめ ) ともなるトンネル工事は結局、落札したストラバック ( Strabag ) 社に最終的に発注された。異議を申し立てていたマルティは「エルストフェルトは過去のこと」とプレスリリースを発表し、この工事からは降りることを表明した。プレスリリースには「最初から不公平でスイス国家における非合法な入札には嫌気がさし、がっかりもした」とある。

ゴッタルドトンネルに対する批判

 エルストフェルトとアムシュテーク間に建設予定のトンネルの建築工事入札を巡り、入札の方法が不公平だという異議申し立てがマルティ側から起こるたびに「連邦異議申し立て委員会」は、この申し立てを妥当と判決した。しかし、アルプス縦断鉄道工事の総元締めであるアルプトランジット・ゴッタルド ( ATG ) は、ストラバックへの発注決定を変更することはなかった。ストラバックの入札金額は4億1300万フラン ( 約390億円 ) で、マルティの提示額より低い。

 ATGは、委員会の決定を客観的に中立の立場で実行するつもりはないように見える。ATGの広報担当者アンブロス・ツグラッケン氏はこれについてノーコメントと言うが「マルティが更なる異議申し立てを断念したことは喜ばしいことである」とも語った。工事の一時停滞による損害はATGの換算によると4000万フラン ( 約38億円 ) に上る。

運行まで、まだ先は長い

 第1工事の事務所建設やインフラ整備のためには30〜40人が派遣される予定だ。その後、300人がトンネル工事そのものに携わる。東側のトンネルは2008年2月に始め、西側は2008年5月に掘り始める。貫通するのはそれぞれ、2009年10月と翌年1月になる見込み。工事は最終的に2011〜12年にかけての冬季に完了する予定だ。しかし、実際に鉄道が運行するのは2016年になってからという。

swissinfo、外電 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ )

キーワード

1999年、連邦議会によりアルプス縦断鉄道工事に126億フランの予算が認められる。
2001年、物価値上がり、経費の拡大により予算は147億フランに増加。
現在、経費は165億フランと見込まれているが、最終的には240億フラン、日本円で2兆2500億円になるともいわれている。

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アルプス縦断鉄道

1998年に国民投票により可決された。
計画は3つの柱からなる。
1) ゴッタルド軸、特にエルストフェルト ( ウーリ州 ) からボディオ ( ティチーノ州 ) までをトンネルで貫通する。工事は1999年から始められ、2016年に開通の予定。現在、すべてのトンネルをあわせた全長153.5キロメートルのうち100キロメートルまで完成しているが、工事はストップしていた。
2) レッチュベルク・シンプロン軸、レッチュベルクトンネルは全長34,6キロメートルで、フリュティゲン ( ベルン州 ) とラロン ( ヴァレー 州 ) の完成は2007年と見込まれている。レッチュベルクトンネル以外、他のトンネルの全長99キロメートルについては昨年に工事は終了した。
3) スイス東部の鉄道網をアルプス縦断鉄道に接続させる。また、ザンクトガレンとアルトゴルダウ ( シュヴィーツ州 ) 間の鉄道網の充実計画。

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