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インターラーケンで世界保健フォラム

世界の保健サービスの不公平さの是正を目指す新機関、世界保健フォラムの発足式がスイスのリゾート、インターラーケンで行われた。

世界の保健サービスの不公平さの是正を目指す新機関、世界保健フォラムの発足式がスイスのリゾート、インターラーケンで行われた。

貧困国では平均5人に1人の新生児が生後1年以内に死亡するのに対し、先進国で生後1年以内に死亡する新生児は200人に1人だ。が、貧困は課題の1つだが、それが全てではないと、オーヴィル・アダムスWHOディレクターは言う。「資金は当然必要だ。が、医療機械装置、管理運営体制など様々なグループが資金を有効に運用するよう共同で介入し、実践にあたることが重要だ。」

世界保健フォラムは、全ての経済層の人々に医療援助をより良くより公平に受けられるようにすることを委任された。3日間の発足シンポジウムでは、保健と人権の関係、身体的な環境と社会的、文化的、政治的事実との関係のスタンスについて議論する。また、参加者が健康と保健に関する理解を広めていけるようなグローバルネットワークの確立と支援を目指す。しかし、フォラム役員会のペーター・ベルヒトルド会長は、世界保健の問題をすべて解決できる決定的な方法があるとは思っていないと言う。

WHOは、必要なサービスは何か、そしてそのサービスにはどんな専門家が必要なのか調和させていくことが基本だと考えている。そして、裕福な薬品会社が途上国の保健向上に何らかの責任を負うことを始めるべきだと主張する。偶然にも、ロシュは国連の難病対策の一環として途上国へのAIDS治療薬の値下げ合意を発表した。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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