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ジュネーブの国際高級時計見本市、女性も大判時計

シックで落ち着いた雰囲気の第17回ジュネーブ国際高級時計見本市

第17回目の「国際高級時計見本市 ( SIHH ) 」が4月16〜23日、ジュネーブで開催されている。ここ1〜2年、女性も大判でどっしりと厚みのある自動巻き複雑時計を志向。

男性の唯一の装飾品といってもいい時計。そのため男性は自分の仕事、趣味、地位や機械好みといったことを象徴する高級な大判の自動巻きや、様々な機能付きの複雑時計を好んできた。どころがそれを女性もはめるようになってきたという。

  スイスでは毎年4月に、2つの時計見本市「バーゼルワールド ( Baselworld ) 」と「国際高級時計見本市」が開催される。前者が世界最大級で一般向けの見本市とするなら、後者は高級時計メーカーが集まった、招待客だけのサロンである。もともと「買い付け業者ときちんと商談したい」という理由でバーゼルの見本市から独立した歴史をもつジュネーブの見本市。4000フラン ( 約38万円 ) から上は上限がないという高級時計の取引は各メーカーが設置したブース内の小部屋で行われる。

仕事のサロン

 会場に一歩足を踏み入れると、そこは白、ベージュ、茶で統一された広々としたリビングルームのような空間。左右のブースの間にある廊下が、ソファー、テーブルを設置することで、そのまま食事ができる空間に変身。そこで招待客は商談後の休息をゆったりと取る。

 「一言でいえば、プロフェショナルが仕事のために集まるサロンです。毎年、世界中から買い付けにくる時計業者や招待客が1万3000人、日本からは時計専門誌のジャーナリストが250人集まります」と語るのは見本市を企画した「高級時計基金 ( FHH ) 」の広報、アンヌ・ビエレール氏。

 ピアジェ、カルティエ、モンブランなどから成るリッシュモングループとこのグループと哲学を同じくするメーカーが16社集まった今回の見本市。ここの統一哲学とは「伝統的時計作り、自動巻き、精巧な時計作り、創造性」だという。

高級時計、女性への敬意

 国際高級時計見本市は毎年テーマを掲げ、期間中に展覧会も行っている。今年13回目のテーマは「高級時計、女性への敬意」

 「2年ほど前から女性と男性の時計の区別がますますなくなる傾向にあります。女性も大判の時計をはめるようになり、大判になっただけ色々な複雑機能も入れられるのです」と語るのは高級時計基金の研究所長ドミニック・フレション氏。

 大判でボリュームのある時計が女性用だと分かるのは、パステルカラーや白色がバンドの部分に使ってあったり、宝石類がはめ込んであるからだという。それ以外には男性用と何の差もない。海軍が潜水用に使っていたというイタリアの「パネライ ( PANERAI ) 」の時計さえ女性が好んではめるようになっているという。

 夜会用の腕時計もかっては「時間を見ることは失礼だったので、文字盤にカバーがついていたり、とにかく小型でした」とフレション氏。しかし現在は大判で文字もはっきり見える。

 次回のテーマはという質問に、「もう考えていますが言えません。この見本市のテーマ展は、現在の傾向を集約して見せるからです。競争相手にアイデアを与えることになりますから」とフレション氏は微笑む。

swissinfo、里信邦子 ( さとのぶ くにこ )

ジュネーブの国際高級時計見本市

同見本市は1991年にピアジェ、カルティエなどの5社で始まった。当時展示会場の広さは4500平方メートル。

2007年は16社が集まり、広さも2万4000平方メートルで約5倍に拡張した。

展示されている高級時計は4000フラン ( 約38万円 ) 位から上限はない。同じモデルでも、はめ込む宝石の種類、数によって値段が違ってくるため、上限額が提示できないからである。

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スイス時計業界グループ

スイスの時計業界は主に2つのグループに分かれる。

ピアジェ、カルティエ、モンブランなどから成るリッシュモングループ。

もう1つがスウォチを中心に、ブランパン、オメガなど18社からなるスウォチグループである。

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