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スイスとEUの将来

EUに2004年5月からさらに10カ国が加わわる。 swissinfo.ch

欧州連合(EU)との再輸出品の課税問題、ドイツとの入国審査問題、チューリヒ空港の上空飛行問題などEUとの関係が敏感になっている。その中、カルミ=レイ外相は今後、スイスのEU加盟は不可避になるだろうと次の問題を指摘した。

このコンテンツは 2004/03/22 19:34

同外相は欧州に深く関わってているスイスの国益の為にEUと国内法の調整をしなければない。今後、EUの政策決定に関わらなければ、スイス人の日常生活が不利な影響を受けることになると分析する。

さらに、スイスのEU加盟については加盟がスイスの直接民主主義や連邦主義にどういった影響を与えるのか十分承知の上で、スイス国民が決断するべきだと語った。政府は、現在、EU加盟がスイスの経済,政治,社会全体に与える影響を調べる報告書を作成中で2007年前に発表される。

EU非加盟に頭を悩ますスイス

国民はEU加盟に対して非常に慎重だ。過去には1992年12月に行われた欧州経済地域(当時EEA)協定への批准が国民投票で否決された。さらに、2001年3月にはEU加盟交渉早期開始を求める国民投票が76,7%で否決されたため、政府の加盟への動きは頓挫した。

そこで、スイス政府は孤立化を最小限に抑え、将来のEU加盟に備えるためにEUとのバイ協定(bilateral Agreement)を始めた。そして、2002年6月には就労及び住居の自由化、貿易上の技術障害除去、農産品市場へのアクセスの自由化など7分野に渡る協定が発効された。

EUとの第二次バイ協定の進行状況

現在はEUと新たなる10分野に渡って第二次バイ協定の交渉中だ。しかし、スイスが頑なに守りつづける銀行秘密の保守と衝突する非居住者の貯蓄に対する課税問題、税関の密輸問題、司法警察と難民問題など3分野に渡って難航している。

今後のEU加盟への行方

スイスは米国に続いて第2位のEUの貿易国であり、スイスにはEU出身の80万人も労働者が就労している。また、外相は現在、ドイツとの間で浮上している摩擦について「スイスはEUのメンバーにならないことを選んだのでそのような扱いを受けている」。「今後、EUが拡大すればスイスはさらに小さい国になり、スイスと隣接している4国の発言権も小さくなる」と危機感を語った。


スイス国際放送、 屋山明乃(ややまあけの)

補足情報

<スイスとEUの歩み>

-1992年12月:国民投票により欧州経済地域(当時EEA)の協定批准が50.3%で否決。

-2001年3月:EU加盟交渉早期開始を求める国民投票が76,7%で否決。EU加盟への動きは頓挫。

-2002年6月:EUとの第一次バイ協定(二国間協定/1999年6月にルクサンブルグで結ばれる)が発効。

-現在:第二次バイ協定をEUと交渉中。

<バイ協定の内容>
-第一次バイ協定は就労及び住居の自由化、貿易上の技術障害除去、農産品市場へのアクセスの自由化、研究協力、水、エネルギーなど公共サービスの自由化など7分野に渡る。

<第二次バイ協定は第一次で解決できなかった分野で交渉の第二段>

-第二次バイ協定は10分野に渡り、サービスの自由化、EU出身の定年退職者の徴税方法、加工農産品、環境、統計、青少年の教育、メディアなど多岐に渡る。交渉が難航しているのは銀行秘密が守られるかが焦点の非居住者の貯蓄に対する課税問題(脱税)と密輸問題、司法警察の協力と難民問題の3分野だ。

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