スイスの視点を10言語で

うず高く積もるプラスチックボトルの山

スイスは、ガラス、PET、アルミニウムのリサイクルが最も進んでいる国の一つだ。しかし普通のプラスチックはリサイクルされることが少なく、全国レベルの解決策を見つけるのに苦労している。(SRF/swissinfo.ch)

スイス人は、ガラス、アルミニウム、電池、PETのリサイクルに関しては世界トップクラスだ。しかし普通のプラスチックがリサイクルされる割合は非常に少ない。PET(ポリエチレンテレフタレート容器包装)と異なり、回収場所が少なすぎることも原因だ。

ペットボトルは25年前からスイス全国で回収され、リサイクルされている。そのコストは消費者が負担している。ボトル1本につき約2円相当が商品価格に上乗せされ、回収およびリサイクル工場への輸送費をまかなう。その結果、ペットボトルの83%がリサイクルされている。

スイスのリサイクル業者はこの制度を普通のプラスチックにも導入したいと考えている。だが、小売業者は現在のところ消極的だ。大手スーパーのミグロとコープは既に、自社でプラスチックボトルの回収とリサイクルを行っているが、全国的なプロジェクトに広げる意志は今のところない。2社は、現在リサイクルコストをまかなうために値上げをすることはできないと主張する。

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部