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スイスの銀行業界で注目集める 「次世代基幹システム」 

預金や振り込みなど顧客の膨大なデータを扱う銀行。信頼できるコンピューター基幹システムが勝敗を決める。

(Keystone Archive)

預金や融資など顧客の資金取引を管理するコンピューターの次世代基幹システムが、スイスの銀行業界で注目を集めている。

従来の大型汎用機(メーンフレーム)を使ったシステムに比べ、次世代基幹システムは運用コストを大幅に抑えることができるためだ。

こうした基幹システムは、銀行の経営戦略や規制の変更にも短期間で対応できる利点を持つ。膨大な顧客データを扱う金融機関では、信頼できるコンピューターシステムが生き残りの勝敗を決めるため、次世代基幹システムへ移行する動きは広がりそうだ。

高度化するシステム

 スイス金融フォーラムが毎年主催する会議が今月2、3の両日、チューリヒで開かれた。今回は、会議の主要な議題としてコンピューターの次世代基幹システムが取り上げられた。

 チューリヒ大学スイス金融研究所の調査によれば、国内の銀行業界でコンピューター基幹システムの運用コストは、総コストの平均約5%を占める程度。だが、銀行の規模により運用コストが0.03%から44%と大きく差が開いているのが現状だという。

 スイスのライフアイゼン金融グループのピエラン・ヴィセンツ会長は、「IT(情報技術)は今後、銀行の規模に関係なく、業界の中核を担うようになる」と予測する。銀行の経営戦略や規制の変更などに柔軟に対応するには、顧客データの統合作業を短期間でこなす高度な技術が要求されるためだ。

 「まったく同意見」と賛意を示すのはプライベートバンクで知られるユリウス・ベア銀行のヴァルター・クナーベンハンス最高経営責任者(CEO)だ。

 預金や融資などを処理する銀行業務の心臓部「勘定系」の基本機能を標準化するシステムの開発が加速している動きを指摘した上で、クナーベンハンスCEOは「プライベートバンクも標準化された次世代基幹システムにどんどん切り替えていくだろう。結果として、大幅なコスト削減につながる」と話す。

 チューリヒ州立銀行のハンス・フェゲリ最高経営責任者(CEO)も、「IT市場に様々な金融機関向け基幹システムが出回るようになったことも、銀行業界には追い風」と話す。一方、「新しいシステムの導入時には、トラブルを起こさずに、既存の銀行業務といかに融合させるかが課題だ」とも指摘している。


 スイス国際放送  クリス・ルイス   安達聡子(あだちさとこ)意訳 

補足情報

スイスの銀行業は国内総生産(GDP)の約11%を占め、経済貢献度が国内の全産業で一番高い。

銀行業界の雇用者数は約10万人。間接部門の雇用者数もいれると、20万人に上るといわれる。

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