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スイスアーミーナイフが外国製に?

昔からのデザインのスイスアーミーナイフは、けがをすることも多いという Keystone

スイス兵が携帯するスイスアーミーナイフ。現代生活に合わせ、その機能と安全性が見直されている。必ずしもスイス製にはならないと発表され、スイスでは物議をかもしている。

このコンテンツは 2007/07/21 15:26

2等兵が使うナイフは、シルバーの本体に国旗があしらわれたもので、市販の馴染み深いデザインとは違う。

スイス軍の広報官、フェリックス・エンドリッヒ氏は「いろいろな観点から、見直しが必要だ」とスイスアーミーナイフについて、ドイツ語のスイスラジオ放送で語った。1961年から続くデザインだが、現代の使用形態には合わなくなったという。

機能の見直し

たとえば、缶切りの頭は、ねじ回しとして使えるようになっているが、現在のねじのほとんどがプラスで、その用途は限られてしまうので新しくする必要がある。パーツは使用時に固定できるようにして、安全性を高める必要もある。のこぎりを付けることも検討され、ベルトにぶら下げられるようにもするという。

これまで通り、白十字の国旗が付いているが、本体の色はシルバーから軍隊の色ともいえる緑が取り入れられるため、見た目もすっかり変わってしまうことになりそうだ。

公募は世界各国へ

新しいスイスアーミーナイフは、2008年に総入れ替えが行われる予定だ。当面の発注個数は6万5000個。1個18フラン ( 約1800円 ) で、発注総額は117万フランとなる。その後、3万個の追加発注が必要とみられている。請負い業者は、スイスも加盟している世界自由貿易機関 ( WTO ) の加盟国に対し、公募されることになる。

すでにドイツ軍の携帯ナイフを参考に、20種類のプロトタイプが作られている。これらのプロトタイプは、現在のスイスアーミーナイフの製造元「ビクトリノックス」が作った。だからといって「ビクトリノックスが有利ということではない」とエンドリッヒ広報官は釘を刺している。

このニュースを受け、ビクトリノックスの本社があるシュヴィーツ州の弁護士アロイス・ケスラー氏は連邦国防省に対し「スイス兵の携帯ナイフはスイス製を!」と訴えることにしたという。7月14日付けの地元地方紙、ノイエ・ルツェルナー・ツァイトゥング紙上で「WTOが国際的な公募を義務付けているのは、武器や弾薬だ。新しいデザインのナイフは、刃が固定できる構造なので刀剣になるが、WTOの規制には該当しない。また、質と経済性の観点から、スイス製に勝るものはない」と指摘し「新しいナイフもスイス製であり続ける可能性は高い」と自信のうちを語った。

swissinfo、外電 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ )

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