気候変動による雪不足に悩むスイスのスキー場。各地のスキー場は、新しい手法による雪の保存や人工雪でスキーシーズンに備える。(SRF/swissinfo.ch)
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連邦森林降雪国土研究所(WSL)とヌーシャテル大学が2016年に出した調査によると、国内のスキーシーズンは過去45年間で年々短くなっている。また、1970年に比べ降雪が始まるのは平均12日遅く、春に雪が溶け出すのは25日早くなった。観光の柱となる雪を長持ちさせるため、スキー場はさまざまな工夫を凝らしている。
ウーリ州の山間にあるアンデルマット村では、昨シーズンの積雪を保存する新しい手法のおかげで、今シーズンの営業を無事にスタート。スイス中部にあるゾレンベルグのスキーリゾートは、高地の方が確実な積雪を見込めることから、さらに標高の高い斜面へ観光客を運ぶリフトを導入した。また、ヴァレー州のアレッチ地域のロープウェイ運営会社は、人工降雪機用の水を貯める湖を作る計画を進めている。
(英語からの翻訳・宇田薫)
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グラウビュンデン州出身のエリアス・アンビュールさんが、スキーの後ろ向き滑りで時速131.23キロを記録。世界記録を更新した。(制作・SRF Radio 3、swissinfo.ch 英語からの翻訳・大野瑠衣子)
アンビュールさんは、24歳のプロのフリースタイル・スキーヤー。リゾート地アローザのヴァイスホルンのスキー場で記録を塗り替えた。
これまでの最速はノルウェー人スキーヤーのアンダース・バッケさんが2012年に記録した時速128.7キロだった。
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