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ソーラーボート、コロンブスの航路を進む

カリブ海に浮かぶマルティニック島のル・マラン港に着いた「サン21」号

(Keystone)

スイスメイドのソーラーエンジンボートが15世紀のコロンブスの航路を進み、世界で初めてガソリン燃料を一切使わず大西洋横断に成功。

スペインのチピオナ ( Chipiona ) 港を出発した「サン21 ( Sun 21 )」号は、63日間かけて2月2日にカリブ海のマルティニック ( Martinique ) に到着した。

 サン21号はスイスの「スイス・トランスアトランティック21連盟 ( Swiss Transatlantic 21 Association ) 」が財政的に援助し、かつ開発を進めてきたもの。マルティニック島到着で予定の行程のおよそ半分が完了。今後カリブ海の様々な島を巡り、5月8日にニューヨークに到着する予定という。 

サン21号

 サン21号は全長14メートルのカタマラン ( 双胴船 ) 。60平方メートルのソーラーパネルがついている。

 「推進力はすばらしい。振動もほとんどなく、ヨットと違って風がなくても進むし、さらにソーラーパネルが日陰を作ってわれわれを守ってくれます」と乗組員の1人、歴史学者ベアト・フォン・スカルパテッティ氏が彼のブログに書いた。

 コンディションが最高の時は、1日107海里 ( 約200キロメートル ) 進み、それは同じサイズのヨットが進む距離に相当する。平均でも83海里 ( 約150キロメートル ) 進み、曇った日でも、ソーラーパネルは十分な電力を供給するという。

 「大西洋横断の成功はソーラーボートが外洋でも十分航海できるという証明になり、ソーラーエネルギーの船舶への実用化に向けてのインパクトは大きいと思います」とスイス・トランスアトランティック21連盟のスポークスマンは語った。

「メッセンジャー船」

 サン21号がカリブ海のマルティニック島に到着した日は、国連の「気候変動に関する政府間パネル、( International Panel on Climate Change, IPCC ) 」の第4次評価報告書を出した日に、偶然一致した。報告書は現在の気候変動は非常に深刻なもので完全に人為的な原因で起きたとしている。

 このボートにはスイス・トランスアトランティック21連盟の会長であり、物理学者、環境問題のパイオニアであるマルティン・ホスラー博士、海洋生物学者、歴史学者など環境問題に真剣に取り組む学者たちが乗り込んでいる。

 最終到着地が国連本部があるニューヨークであることも偶然ではない。サン21号はソーラーボート実験船であると同時に「メッセンジャー船」でもあるのだ。

swissinfo、外電 里信邦子 ( さとのぶ くにこ )


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