ダボス会議は来年もダボスで

世界経済フォーラム（WEF）事務局は、毎年スイスの山岳リゾート地ダボスで開かれる世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）を来年はスイス国外で開催するというスイス各紙の憶測を否定した。

WEFが２日に発表した声明によると、「次回のフォーラムをあのリゾート（＝ダボス）で開催することは疑いもない」としながらも、「国際的に認知された組織として、WEFは常に他の都市からも開催の招致を受けている」と他の都市が開催地申請をしていることを明らかにした。

先月のイタリア・ジェノバ・サミットでは、反グローバリゼーション・デモ隊と警官隊の衝突で初の死者を出したが、WEFも反グローバリゼーション勢力のターゲットの１つだ。今年のダボス会議では、スイス警察は全国および隣国リヒテンシュタインの警察を動員し史上最強の警備態勢でダボスを要塞化し、デモ隊のダボス入りを阻止した。２日の声明によると、WEF事務局は、過去３１回の総会は全てダボスで開催されておりダボスとフォーラムは長い歴史を共有していると指摘しながらも、今後の変革の可能性は否定せず「年次総会開催地を移すという問題については、全ての関係者との協議のもとに決定するが、現在討議中の議題ではない」としている。