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チョコ大国が日本市場に挑む

スイスチョコレート業界は昨年も、記録的な業績だった。チョコレートはヒトの心を癒す ( 写真 : リンツ&シュプルングリー提供 )

(Linth & Sprüngli)

過去5年間で、スイスにおけるダーク・チョコレートの消費は3割増加した。カカオの含有量によって65%、70%、85%、99%などとパッケージに大きく表示した製品も多く出回っている。含有量によって味に微妙な違いがでるからだ。

ダーク・チョコレートに含まれるポリフェノールの効用が注目されたこともブームの背景にある。血行を良くするほか、アンチ・エイジング効果さえもあるとドイツの一般向け医学雑誌にも取り上げられた。

 昨年末スイスでは、トウガラシを加えたチリ味のダーク・チョコレートも登場。売れているという。そもそもチョコレートは子ども向けのお菓子というより、大人の嗜好品。飲むにつれ濃厚な赤ワインの味も分かるようになるのと同じで、今の消費者はチョコレートに大人の味を求めているという。

カカオの味を追求

 チリ味のチョコレートは、チューリヒ郊外にあるチョコレートの老舗「リンツ&シュプルングリー ( Lindt & Sprüngli、以下リンツ ) 」が開発した。辛くて苦いが、ほんのり甘みもある。従来のチョコレートと同じく舌の上でとろけるが、これをチョコレートとみなしてよいのかと首を傾げたくなるほど、味に驚きがある。

 トウガラシをチョコレートに使うことは新しいことではないという。南米の古代インカ帝国ではチョコレートを神聖な飲み物として奉っていたが、そこではトウガラシを入れて飲んでいた。「トウガラシがカカオの味を引きたててくれる」と海外市場部長のハンスユルク・クリングラー氏は語る。「産地の異なるカカオを食べ比べるなど、カカオそのものの味を楽しみたい消費者が多くなっている。チョコレートの健康面での効能は一種のブームだが、チョコレートは薬ではない。今後は、品質で売れる商品が残るだろう」と言う。

日本市場へ熱い視線

 スイス人が昨年1年間で消費したチョコレートは1人当たり11.9キログラム ( 前年11.6キログラム ) と世界1。2位は「ゴディバ」で有名なベルギーで10.7キログラム ( 2003年 )。日本はその5分の1の2.2キログラム ( 2003年 ) 。板チョコやプラリネ以外にも、デザートに使われるチョコも含まれるから、チョコレートの好き嫌いというより、食後のデザートを食べるかどうかといった食文化の違からもこの差が生まれるのかもしれない。

 「バレンタインデー現象から見て、日本人もチョコレートが好きなはず」とリンツは日本市場の拡大を狙う。2月14日、バレンタインデーに合わせて銀座に小さなショップをオープンし日本限定の半生チョコなども販売する。「日本人にもっとチョコレートに馴染んで欲しいと思います。ただ、日本市場は商品の質のほかパッケージなど、すべてが完璧でないとうまくいかない。われわれにとってもチャレンジです」と語るクリングラー氏は、開店日に銀座店に出向く予定だ。

swissinfo、佐藤夕美 ( さとう ゆうみ )

キーワード

<スイスのチョコレート産業 / 2006年>
輸出額 15億2600万フラン ( 前年比4.1%増 )
国内市場消費額 7億9300万フラン ( 前年比1.2%増 )
年間消費量 1人当たり11.9キログラム ( 前年比 300グラム増 )
主な輸出先 ドイツ19.5%、フランス12%、イギリス10.4%、アメリカ7.6%

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