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テレビよりビデオゲーム

オンラインゲームなどで、誰かと一緒にゲームを楽しむ人は4割近く

今年、ヨーロッパ15カ国で6000人を対象にゲーム調査が行われた。スイスでも2月から3月にかけて、ニールセン市場調査研究所がオンラインアンケートを実施した。この調査では16歳から49歳のゲーム好き400人が回答し、スイスのゲーム事情が初めて明らかになった。

アンケート調査の結果によると、ゲームが好きなスイス人は1週間に平均5時間をスクリーンの前で費やしている。ヨーロッパ全体の平均は6時間。スイス人はそれほど熱狂的なゲーム好きというわけではなさそうだ。

海賊版は当たり前?

 ゲーム業界の利益団体SIEAの代表を務めるペーター・チュガー氏は、テレビを見る代わりにゲームで楽しむ人が多いと言う。ゲーム好きがテレビを見る時間は平均よりおよそ3分の1少ない。

 ゲームの中で最も人気を博しているのは戦略ゲームやレースゲームだ。標的を撃つ、いわゆるシューターゲームもまずまずの人気。増加の傾向にあるのはインターネットを利用したゲームで、スイスでは回答者の約半数が、またヨーロッパ全体では6割強がネットでゲームを楽しんでいる。

 スイスでは16歳から49歳の人口のうちおよそ3分の1が定期的にゲームを楽しんでいると推定されている。女性の割合は18%だ。これらの人々が1年間に購入するゲームの数は平均5本、所有するゲームは35本以上になる。その中には海賊版も多く、5人に1人が違法コピーを持っていると回答した。

 今年2月に発表された統計によると、2007年はゲーム機やコンソールなどのハードウエアの売り上げが前年比4割増という記録的な伸びとなった。今年は横ばいとなりそうだが、ソフトウエアではおよそ1割の成長が期待されている。

swissinfo、外電

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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