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ネットバンク・バブルはじける

金融各社撤退が続くインターネットバンキング swissinfo.ch

チューリッヒ・ファイナンシャルサービスは20日、4億1500万スイスフランの赤字を出したインターネットバンキング部門からの撤退を決定した。昨年来、スイスではネットバンクの破たんが続いている。

Swissquoteは2001年の総売上高前年比12.6%減の1320万スイスフラン(900万ユーロ)に落ち込み、約50人のネットバンキング部門従業員は解雇された。次いでVontobelのネットバンクY-O-Yが損失総額2億600万スイスフランで破たん、ポスト(郵便局)は今月半ば、開設2年半で損失総額7000万スイスフラン(4780万ユーロ)のファイナンシャルサイトyellowworld.chの閉鎖を決定した。

相次ぐネットバンク破たんの背景には、ニューエコノミーの破たんと世界株式市場の下降によりインターネット・ブローカーが自国内市場の取引に集中したことが上げられる。スイスには約20社のオンライン証券があるが、生き残るのは約半分と証券アナリストらは見ている。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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